「レクサスLBXの後部座席は本当に狭い?」…その評判を耳にして、購入をためらっていませんか。
この一台で後悔しないために、本記事ではLBXの後部座席が持つ本当の実用性と快適性を徹底検証します。
公式スペックを数値で見る客観的な分析はもちろん、実際に大人が座るとどう感じるのか、リアルな視点でレビュー。
さらに、狭さを感じる三つのポイントや、リクライニングできないシートの固定角度が乗り心地に与える影響まで、あらゆる角度から深掘りし、あなたの疑問にすべてお答えします。
記事ポイント
- 後部座席がライバル車と比較して物理的に「狭い」という客観的な事実
- 足元・頭上・乗降性など、具体的にどの部分が、なぜ狭いと感じるかの詳細な理由
- 後部座席の広さと引き換えに得られる、クラスを超えた内装の質感やデザイン性というLBXの本当の価値
- 自身のライフスタイルや利用目的に、LBXが本当に合っているのかを判断するための具体的な基準
レクサスLBXの後部座席は本当に狭い?スペックと実用性を徹底検証
- 【結論】レクサスLBXの後部座席、「狭い」評判の真偽を徹底解説
- 数値で見る室内全体の広さ|運転席と後部座席を個別にチェック
- 大人が座るとどうなる?リアルな乗車レビュー
- 狭さを感じる3つのポイントは「足元・頭上・乗降口」
- リクライニング機能は非搭載?後部座席の固定角度と快適性
- 後席の快適装備をチェック!アームレスト・USBポートの有無
- チャイルドシートは装着できる?ファミリー利用での注意点
【結論】レクサスLBXの後部座席、「狭い」評判の真偽を徹底解説
結論から申し上げます。レクサスLBXの後部座席は、他の人気コンパクトSUVと比較した場合、残念ながら「狭い」と感じる可能性が高いのは事実です。
しかし、これを単なる欠点として切り捨てるのは早計です。なぜなら、その「狭さ」にはLBXならではの明確な設計思想があり、あなたのライフスタイルによっては全く問題にならないケースも多いからです。
この評判の真偽を、以下のポイントで深掘りしていきましょう。
- 客観的な数値で見る室内空間
- 大人が座った時のリアルな乗車感
- 狭さを感じる具体的な要因の分析
まずは、カタログスペックだけではわからない「本当の広さ」を数値で見ていきましょう。
数値で見る室内全体の広さ|運転席と後部座席を個別にチェック
車の広さを判断する上で、最も基本となるのが室内の寸法です。ここでは、LBXの公式データと、人気のライバル車であるトヨタ・ヤリスクロスの数値を比較してみましょう。
車種 | 室内長 (mm) | 室内幅 (mm) | 室内高 (mm) |
---|---|---|---|
レクサス LBX | 1,820 | 1,445 | 1,195 |
トヨタ ヤリスクロス | 1,845 | 1,430 | 1,205 |
この表から、LBXはヤリスクロスに比べて室内長と室内高がややタイトであることが客観的にわかります。
運転席・助手席のスペース
LBXの室内空間は、ドライバーを最優先に考えられています。運転席に座れば、窮屈さはほとんど感じません。むしろ、上質な素材に包まれた適度なタイトさが「コクピット感」を生み出し、運転への集中力を高めてくれます。
レクサスLBXの運転席 pic.twitter.com/f7mmtzd7LS
— のらねこ!C106 2日目日曜 東7 T33ab (@ragemax) February 10, 2024
運転席は窮屈さを感じない広さですね。上品な内装もレクサスにぴったり!
身長180cmクラスの方でも、正しいドライビングポジションを取れるだけのスペースは十分に確保されています。
後部座席のスペース
問題は後部座席です。室内長が短いということは、前後の乗員スペースのどこかにしわ寄せが来ることを意味します。LBXの場合、それが後部座席の足元スペースに現れています。また、スタイリッシュなデザインを実現するために、室内高もライバルより若干低く設計されています。
レクサスLBX
— まさるmasaruTV 車YouTuber 兼 建築家 関西 関東 MSR (@DD_dai_dai) October 27, 2023
わかっていたことですが後部座席はかなり狭い😂
コンパクトカーなので仕方ないですね。 pic.twitter.com/cIPVVlCxKE
以前から言われてましたが、やはり後部座席狭いですよね。
では、この数値上の違いが、実際に人が座った時にどう影響するのでしょうか。
大人が座るとどうなる?リアルな乗車レビュー
ここでは、平均的な成人男性である乗員をモデルに、後部座席のリアルな居住性を見ていきましょう。
膝前(足元)スペースのリアル
ドライバーのポジションに合わせた場合、後部座席に座った乗員の膝と前席シートバックとの間には、「こぶし1個がギリギリ入るかどうか」というスペース感です。
なによりも…
— すいすい (@Aquarium_LEXUS) March 22, 2025
パノラミックビューモニターの
画像がめっちゃ綺麗なこと…
これだけでも感動です👏
ドアトリムの質感も
前席だけならかなり良いです😚
ミニマムサイズの私の
ドライビングポジションでも
後部座席の空間に人権無いのは…❌️
【 #LBX Relax 】#レクサス #レクサスLBX #SUV #試乗 pic.twitter.com/3sVl0W3lb7
長時間乗れない後部座席。高級車だけに残念かな。
- 短時間の移動: 街乗りや30分程度の送迎であれば、特に問題を感じることはないでしょう。
- 長時間の移動: 膝前のスペースに余裕がないため、足を組んだり、姿勢を変えたりすることが難しく、時間が経つにつれて窮屈さを感じる可能性があります。
頭上(ヘッドクリアランス)の余裕
頭上空間も同様に、「手のひら1枚が入る程度」のクリアランスです。背筋をピンと伸ばして座ると、髪が天井に触れる方もいるかもしれません。
特に、LBXは後部座席の背もたれの角度が立っているため、リラックスした姿勢を取りにくく、この頭上の圧迫感をより感じやすい傾向があります。
狭さを感じる3つのポイントは「足元・頭上・乗降口」
これまでの情報をまとめると、レクサスLBXの後部座席で「狭い」と感じてしまう具体的な要因は、以下の3つに集約されます。
- 足元空間の絶対的な制約 都市での取り回しを優先したコンパクトな車体設計のため、後部座席の膝前スペースが物理的にタイトです。これはLBXのコンセプト上、避けられない部分と言えます。
- デザインが影響する頭上空間 流麗でスポーティなルーフラインはLBXの魅力ですが、その代償として後部座席の頭上空間が少し犠牲になっています。特に長身の方は圧迫感を感じやすいポイントです。
- 意外な盲点、乗降口の狭さ 後部座席のドア開口部、特に足元部分が思ったよりも狭く設計されています。乗り降りする際に、体を少し屈めたり、靴がボディに当たらないよう気を遣ったりする必要があります。この「乗降性」の悪さが、空間的な狭さ以上に「使いにくい」という印象を与えてしまうことがあります。
リクライニング機能は非搭載?後部座席の固定角度と快適性
「狭いのは分かったけど、せめてリクライニングくらいは…」そう思われる方もいるかもしれません。
残念ながら、レクサスLBXの後部座席にリクライニング機能は搭載されていません。 これはコスト削減というよりも、コンパクトな車体で最大限の居住空間と荷室容量を両立させるための、設計上の「割り切り」と言えるでしょう。
背もたれの固定角度は「立ち気味」で要注意
リクライニングがないことに加え、後部座席の快適性を左右するのが背もたれの角度です。LBXのそれは、正直に言って「立ち気味」です。
- 座り心地への影響 角度が立っているため、深く腰掛けても自然と背筋が伸びる姿勢になります。短時間であれば正しい姿勢を保てますが、1時間を超えるような移動では、徐々に腰やお尻に負担を感じやすくなる可能性があります。リラックスして体をシートに預ける、というよりは、常に少し緊張感を伴う座り心地かもしれません。
- 快適性を補うための工夫 もし後部座席の利用頻度が高い場合は、市販のランバーサポートクッション(腰当て)などを活用するのがおすすめです。腰とシートの隙間を埋めるだけで、体への負担は大きく軽減されます。
後席の快適装備をチェック!アームレスト・USBポートの有無
広さや角度だけでなく、後部座席で過ごす時間の質を高める「快適装備」も重要なチェックポイントです。LBXの後部座席には、どんな装備が用意されているのでしょうか。
これは嬉しい!標準装備の快適機能
- 充電用USBポート(Type-C) 今や必須の装備とも言える充電ポートは、フロントセンターコンソールの背面に2口、標準で装備されています。後部座席の同乗者がスマートフォンのバッテリー残量を気にすることなく過ごせるのは、非常に嬉しいポイントです。
- シートヒーター(※グレードによる) 一部の上級グレードには、後部座席にもシートヒーターが備わります。冬場の寒い日でも、お尻からじんわりと体を温めてくれる快適装備は、レクサスならではの「おもてなし」の心を感じさせます。
ここは割り切り?非搭載の装備
一方で、コンパクトさゆえに割り切られた装備もあります。
- センターアームレスト 後部座席の中央には、格納式のセンターアームレストはありません。 2人で乗車した際に肘を置く場所がないため、長距離ドライブでは少し物足りなさを感じるかもしれません。
- 専用エアコン吹き出し口 後部座席専用のエアコン吹き出し口も非搭載です。ただし、これは大きな欠点とは言えません。LBXは室内空間がコンパクトなため、前席のエアコンだけで車内全体の温度は十分に快適に保てます。
チャイルドシートは装着できる?ファミリー利用での注意点
小さなお子様がいるご家庭にとって、「チャイルドシートが問題なく使えるか」は死活問題です。
レクサスLBXに乗り換えるのを機に次女ちゃんのチャイルドシート兼ジュニアシートからジュニアシートにイオンオンラインで仰々しいのは嫌だから一番安くて折り畳みできる19800円のジュニアシートに買い替えました。勿論、ISOFIXだけど明日の仙台行きの為、嫁ちゃんの車に付けました。 pic.twitter.com/m2k2pIiqRh
— CHOBI (@yukayui_yurita_) October 11, 2024
チャイルドシートが装着できるのは子供いる方にとっては大事な事ですよね。
結論として、レクサスLBXには問題なくチャイルドシートを装着できます。
後部座席の左右両方に、チャイルドシートを簡単かつ安全に固定できる「ISOFIX(アイソフィックス)」アンカーが標準装備されています。
しかし、「装着できる」ことと「快適に使える」ことは別問題。ファミリーカーとして検討する際には、以下の点に注意が必要です。
注意点①:設置後の残りスペース
元々コンパクトな後部座席にチャイルドシートを一つ設置すると、隣に大人が座るのはかなり窮屈になります。お子様の隣でのお世話などを考えると、スペースに余裕がないことは覚悟しておきましょう。
注意点②:お子様の乗せ降ろし
狭さを感じる3つのポイントで挙げた「乗降口の狭さ」は、チャイルドシートの利用シーンで特に影響します。ドアの開口部が狭いため、お子様を抱っこしながらの乗せ降ろしには、少し慣れが必要かもしれません。
注意点③:成長後の使い勝手
お子様が成長し、ジュニアシートに移行した後も、足元スペースの狭さは課題として残ります。自分で乗り降りする際にも、足元が窮屈に感じる可能性があります。
ファミリーカーとしての利用をメインに考えている方は、購入前に必ず、ご自身のチャイルドシートを実車に持ち込んで装着テストを行い、乗せ降ろしのシミュレーションをしてみることを強くおすすめします。
「後部座-席が狭い」レクサスLBXは買うべきか?ライバル比較と購入判断
- ヤリスクロス・ヴェゼルと比較!後部座席の広さはどのレベル?
- クラス随一の質感は本当か?内装の高級感と広さのトレードオフ
- 「高級車なのに後席が…」は間違い?LBXのコンセプトと割り切り
- 購入者の本音「後部座席が狭くて後悔…」は本当にあるのか?
- 「不人気」と言われる理由は後部座席?販売状況とリアルな評判
- 長距離ドライブでどう?後席同乗者の疲労感を徹底シミュレーション
- 【最終結論】後部座席の広さを踏まえ、LBXを買うべき人・見送るべき人
ヤリスクロス・ヴェゼルと比較!後部座席の広さはどのレベル?
「狭い」と言っても、それがどの程度のレベルなのかを把握するには、人気のライバル車と比べるのが一番です。ここでは、同じコンパクトSUVの土俵で常に比較対象となるトヨタ「ヤリスクロス」と、クラス最高峰の広さを誇るホンダ「ヴェゼル」の室内寸法を見てみましょう。
車種 | 室内長 (mm) | 室内幅 (mm) | 室内高 (mm) |
---|---|---|---|
レクサス LBX | 1,820 | 1,445 | 1,195 |
トヨタ ヤリスクロス | 1,845 | 1,430 | 1,205 |
ホンダ ヴェゼル | 2,010 | 1,445 | 1,225 |
比較から見えるLBXの立ち位置
- vs ヤリスクロス: プラットフォームを共有する兄弟車ですが、数値上はヤリスクロスの方が室内長・高ともに勝っています。LBXはデザイン性を優先した結果、居住空間では一歩譲る形です。
- vs ヴェゼル: 室内長で約19cm、室内高で約3cmもの差があり、後部座席の広さにおいてはヴェゼルが圧倒的に優位です。大人4人が快適に過ごせる空間を求めるなら、ヴェゼルに軍配が上がります。
この比較から、レクサスLBXの後部座席は、主要なライバル車と比べて最もコンパクトな設計であることが明確になりました。
広さを最優先事項とするならば、LBXは選択肢から外れるかもしれません。しかし、LBXにはこの「広さ」と引き換えにした、圧倒的な強みがあるのです。
クラス随一の質感は本当か?内装の高級感と広さのトレードオフ
レクサスLBXの真価は、ドアを開け、運転席に座った瞬間にこそ感じられます。そこにあるのは、単なる移動の道具ではない、五感を満たす「小さな高級車」の世界です。
肌に触れる部分には、しっとりとしたセミアニリン本革や、上質な手触りのウルトラスエード®が惜しみなく使われています。緻密に計算されたステッチ、スイッチ一つのクリック感に至るまで、レクサスが培ってきたクラフトマンシップが凝縮されています。
これは、まさに「広さ」とのトレードオフです。
開発リソースを「空間の拡張」ではなく「空間の質的向上」に振り切った結果が、このクラス随一の内装なのです。
後部座席が狭いという事実は、この圧倒的な高級感を手に入れるための、ある種の「対価」と考えることもできます。
「高級車なのに後席が…」は間違い?LBXのコンセプトと割り切り
「レクサスという高級車なのに、後部座席が狭いのはおかしい」。そう感じるのは、ある意味当然の感覚です。しかし、その考えはLBXの本質を見誤っているかもしれません。
LBXのコンセプトは、「A “Lexus” for Everyone(すべての人のためのレクサス)」ではなく、「A “Lexus” for a Specific Person(特定の一人のためのレクサス)」に近いと言えます。
LBXは「パーソナル・ラグジュアリー」
この車の主役は、あくまでドライバーです。都市を颯爽と駆け抜けるための上質なパーソナル空間を最優先に設計されています。
- 都市部での取り回しを優先したコンパクトなボディ
- ドライバーを高揚させるインテリアと走り
- 時には大切な人を乗せるための、最低限かつ最高品質の後部座席
後部座席は、毎日使うメインの空間ではなく、あくまでエマージェンシー用、あるいは短時間の送迎用という「割り切り」。そう理解すれば、「高級車なのに狭い」という矛盾は解消されます。
LBXをファミリーカーの基準で評価するのは、スポーツカーに荷室の広さを求めるようなもの。この車は、後部座席の広さという物差しだけでは測れない、全く新しい価値観を持つコンパクトSUVなのです。
購入者の本音「後部座席が狭くて後悔…」は本当にあるのか?
インターネットの口コミを調べると、「後部座席が狭くて後悔した」という声は、残念ながら実際に存在します。 しかし、その声の背景をよく見ると、ある共通点が浮かび上がってきます。
それは、「レクサス」というブランドイメージから期待される万能性と、LBXという車の持つ「パーソナルな性格」との間に生じた、大きなギャップです。
後悔の声が生まれる典型的なシナリオ
- 「家族のための車」として選んでしまったケース: 「いざ家族を乗せて出かけようとしたら、後部座席の窮屈さに不満が噴出した」「ディーラー担当者に『基本は2人乗りの車です』と言われ、認識の甘さを痛感した」といった声が見られます。
- ヤリスクロスとの価格差に悩むケース: ベースを共有するヤリスクロスと比較し、「この広さなら、価格の安いヤリスクロスで十分だったかもしれない」と、コストパフォーマンスの面で後悔を感じる方もいるようです。
これらの声からわかるのは、LBXを「オールマイティな高級ファミリーカー」として期待して購入すると、後悔につながりやすいという事実です。
この車で後悔しないためには、その本質を正しく理解し、自分のライフスタイルと合致しているかを見極める必要があります。
「不人気」と言われる理由は後部座席?販売状況とリアルな評判
「後部座席が狭いなら、人気がないのでは?」と思うかもしれませんが、実はLBXの販売自体は好調です。ではなぜ、一部で「不人気」や「がっかり」といった声が聞こえてくるのでしょうか。
その理由は、後部座席の狭さだけではありません。LBXは「不人気」なのではなく、評価がはっきりと分かれる「個性の強い車」なのです。
厳しい評価の主な要因
- 後部座席の実用性 :本記事で繰り返し述べている通り、最大の要因です。大人数の移動やファミリーユースには向いていません。
- 価格に見合う装備かという議論 :「500万円を超える価格なのに、助手席が手動シート」「シートベンチレーション(送風機能)がない」など、価格帯から期待される一部の快適装備が非搭載である点に不満を持つ声があります。
- ヤリスクロスとの比較 :ベース車の存在が明確なため、どうしても「価格差分の価値があるのか」という厳しい視線が向けられがちです。
それでも選ばれる理由
一方で、これらの点を理解した上でLBXを絶賛するオーナーも数多く存在します。
- 「このサイズの車で、この内装の質感は唯一無二」
- 「街乗りでの取り回しの良さと、所有する満足感を両立できる最高の相棒」
- 「燃費も良く、静かで、何よりデザインが美しい」
結局のところ、LBXは万人受けする優等生ではなく、特定の価値観を持つユーザーに深く刺さるスペシャリストなのです。
長距離ドライブでどう?後席同乗者の疲労感を徹底シミュレーション
もし、あなたが年に数回、後部座席に人を乗せて長距離ドライブをする可能性があるなら、このシミュレーションは重要な判断材料になるはずです。身長175cmの大人を乗せた場合、時間の経過と共にどのような変化が訪れるでしょうか。
経過時間 | 同乗者の体感(予測) |
---|---|
〜30分 | 問題なし。むしろシートのクッション性が良く、快適に感じる。 |
〜1時間 | 膝前の狭さが気になり始める。足を組み替えるなどの自由な動きが取りづらく、少しずつ同じ姿勢に飽きてくる。 |
1時間〜2時間 | リクライニングできない立ち気味のシートにより、腰への負担を自覚し始める。「次の休憩まだ?」という言葉が出始める頃。 |
2時間以上 | 明確な疲労と苦痛を感じる可能性が高い。お尻や腰の痛み、足元の窮屈さから、会話も少なくなるかもしれない。 |
【シミュレーション結論】 レクサスLBXの後部座席を使った大人2名以上での長距離移動は、推奨できません。 1時間を超える移動では、同乗者にかなりの負担を強いることを覚悟すべきです。
【最終結論】後部座席の広さを踏まえ、LBXを買うべき人・見送るべき人
すべての情報を踏まえ、今こそ最終結論を下す時です。あなたはレクサスLBXを「買うべき人」でしょうか、それとも「見送るべき人」でしょうか。
迷わず「買うべき人」
- 乗車は1人か2人が9割以上というライフスタイルの人
- 高級感のある上質なパーソナル空間を何よりも重視する人
- 主な用途が都市部の運転(街乗り)である人
- 後部座席は「あくまで緊急用」と割り切れる人
- デザインに心から惚れ込み、「この車と生活したい」と強く思える人
- 実用的なファーストカーを他に所有している人
一度立ち止まって「見送るべき人」
- 小学生以上のお子様がいるファミリーで、メインカーとして使いたい人
- 後部座席に人を乗せる機会が頻繁にある人
- 片道1時間を超えるドライブや旅行に、3人以上で出かけることが多い人
- 限られた予算の中で、広さや機能性といったコストパフォーマンスを重視する人
- ゴルフバッグなど、大きな荷物を積む趣味を持っている人
レクサスLBXは、「みんな」を満足させる車ではありません。「あなた」というたった一人のオーナーを、深く、濃く満たすために生まれてきた車です。
この最終結論が、あなたの後悔のない車選びの一助となることを願っています。
【総括】レクサスLBXの後部座席は「狭い」。その事実から見えた本当の価値と、後悔しないための最終結論
レクサスLBXの後部座席が持つ「狭さ」。それは単なる欠点ではなく、この車が誰のためのものかを明確に指し示す道しるべです。
ドライバーズファーストの思想が生んだ、クラスを超えた質感と走りの楽しさ。その本質を理解すれば、後悔のない選択ができます。
この記事で検証した重要点を以下にまとめましたので、ご自身のカーライフにLBXが必要か、最後の見極めにお役立てください。
- レクサスLBXの後部座席はライバル車より「狭い」のが事実
- 室内長・室内高の数値はヤリスクロスよりも小さい
- 身長175cmの大人だと後席の膝前スペースはこぶし1個分程度
- 狭さを感じる主な要因は「足元」「頭上」「乗降口」の3点
- 後部座席にリクライニング機能は搭載されていない
- 背もたれの角度は立ち気味で長距離では疲れやすい可能性
- 後席用のアームレストや専用エアコン吹き出し口もない
- 充電用のUSB Type-Cポートは後席にも2口あり便利
- チャイルドシートを固定するISOFIXアンカーは標準装備
- ただし家族での日常使いにはスペースの面で注意が必要
- 広さと引き換えにクラス随一の内装の質感を獲得している
- 後席の狭さはドライバーを最優先する設計思想の表れ
- 購入目的とのミスマッチが「後悔した」という声につながる
- 大人を後席に乗せて1時間を超える長距離移動は推奨できない
- 乗車が1〜2人中心で都市での利用を重視する人に最適な一台