「クラウンクロスオーバーはデザインも性能も魅力的だけど、『燃費悪い』という噂を聞いて不安…」 購入を検討する中で、このような評判を耳にして購入を迷っていませんか?
憧れのクラウンクロスオーバーを手に入れるなら、維持費で後悔したくないのが本音でしょう。実は、ネット上で囁かれる「燃費悪い」という口コミや評判には、明確な理由と、誤解されがちな真相が隠されています。
この記事では、実際のオーナーによる実燃費データーを徹底分析し、ネガティブな噂がどこから広まったのか、その発生源を突き止めました。
さらに、なぜ実燃費が伸びにくい理由があるのか、「ハイブリッドなのに燃費が悪い」と言われてしまう特定のグレードについても包み隠さず解説します。
あなたの使い方に合ったグレードはどれなのか、記事を通してその真実を確認してください。
燃費以外にも「人気がない」と言われる理由が気になっている方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
>>>クラウンクロスオーバーは不人気?後悔する前に知るべき辛口評価と真実
記事ポイント
- 「燃費が悪い」という口コミの正体は主にRSグレード(2.4Lターボ)であるという真実
- 2.5Lハイブリッドモデルは実燃費で20km/L前後走る優秀な車であるという事実
- 街乗りや高速道路など走行シーンごとの実燃費データとカタログ値との乖離
- 燃費重視派と走り重視派それぞれに向けた後悔しないための最適なグレード選び
▼聴くブログ記事(本ブログ記事)はこちらより
クラウンクロスオーバーは本当に燃費悪い?実燃費データと評判の真相

- クラウンクロスオーバーは本当に燃費が悪いと言われているのか?
- 「燃費が悪い」という口コミ・評判はどこから広まったのか?
- 「燃費が悪い」と感じられやすいグレードはどれか?
- 「ハイブリッドなのに燃費が悪い」と言われる理由
- 2.4Lターボハイブリッドの実燃費が伸びにくい理由
- カタログ燃費(WLTC)と実燃費はどの程度乖離するのか?
- 2.5Lハイブリッドは実際どれくらい走るのか?
- 実燃費データ(口コミ・レビュー)から見える平均値
- 街乗り中心だと燃費はどれくらい悪化するのか?
- 短距離・渋滞が多い環境で燃費が伸びない理由
- 高速道路走行では燃費は改善するのか?
- 車重やタイヤサイズは燃費にどれほど影響するのか?
クラウンクロスオーバーは本当に燃費が悪いと言われているのか?

結論から申し上げますと、「燃費が悪い」という評価は半分事実であり、半分は誤解です。
クラウンクロスオーバーには、性格が全く異なる2種類のパワートレイン(エンジンの仕組み)が存在します。
「燃費が悪い」と言われているのは、主にスポーツ性能に特化した「2.4Lターボハイブリッド」の方であり、もう一方の「2.5Lハイブリッド」は同クラスのSUVと比較してもトップクラスの低燃費を誇ります。
インターネット上の評判では、この2つのグレードの評価が混在して語られることが多く、これから購入を検討する方を混乱させる原因となっています。
パワートレインによる評価の違い
- 2.5Lハイブリッド(X・G・Z)
- 評価: 「この車格でリッター20km超えは驚異的」「期待以上に走る」
- 実態: 燃費性能は非常に優秀。
- 2.4Lターボハイブリッド(RS)
- 評価: 「ハイブリッドなのに燃費が伸びない」「街乗りだとリッター1桁になることも」
- 実態: パワー重視のため、燃費性能は控えめ。
「燃費が悪い」という口コミ・評判はどこから広まったのか?

「クラウンクロスオーバー 燃費悪い」という検索ワードや口コミが広まった背景には、主に3つの発生源があります。
- RSグレード(ターボHV)オーナーの実体験: 実際にRSグレードを購入したユーザーから、実燃費が10~11km/L前後であるという報告がSNSや口コミサイトに多数投稿されました。これが「ハイブリッド=燃費が良い」という一般的なイメージと乖離していたため、ネガティブな評判として拡散されました。
(参考)
- みんカラ クラウン(クロスオーバー)の燃費 (給油情報 883件)
- e燃費 トヨタ クラウン クロスオーバー (ハイブリッド) クロスオーバーRS / RS アドバンスド 2400cc(TZSH35)AT 4WD ターボ
- グレードを区別しない情報の拡散: ネットニュースやまとめサイトなどで、燃費の悪いRSグレードの数値を「クラウンクロスオーバーの燃費」として大きく取り上げたことで、「クラウンクロスオーバー全体が燃費の悪い車」という誤解が一人歩きしてしまいました。
- カタログ値と実燃費のギャップ(特にRS): 後述しますが、ターボモデルはカタログ値と実燃費の乖離が大きくなる傾向にあります。期待値とのギャップに失望した声が、口コミとして広がった要因の一つです。
「燃費が悪い」と感じられやすいグレードはどれか?

明確に「RSグレード(2.4Lターボハイブリッド)」です。
もしあなたが「ハイブリッド車らしい経済性」を求めているのであれば、このRSグレードを選ぶと「燃費が悪い」と後悔する可能性が高いでしょう。
逆に、2.5Lハイブリッド(X・G・Z)を選べば、燃費に対する不満が出ることはほとんどありません。
グレードによるカタログ燃費の決定的差
| パワートレイン | グレード | WLTCモード燃費 | 特徴 |
|---|---|---|---|
|
2.4Lターボハイブリッド
|
RS
走り重視
|
15.7km/L
|
燃費よりも「349馬力の加速」を楽しむ車 |
|
2.5Lハイブリッド
|
X・G・Z
バランス型
|
22.4km/L※
|
燃費と走りのバランスが取れた優等生 |
※Zグレードは22.2km/L
RSグレードは、X・Gグレードと比較してカタログ値だけで約6.7km/Lも数値が低くなっています。これらは「同じクラウンクロスオーバー」という名前ですが、中身は全く別の車と考えた方が良いでしょう。
「ハイブリッドなのに燃費が悪い」と言われる理由

「ハイブリッド車」と聞くと、多くの人はプリウスやアクアのような「燃費特化型の車」を想像し、リッター20km/L以上走るのが当たり前だと考えます。
しかし、クラウンクロスオーバーのRSグレード(2.4Lターボハイブリッド)に関しては、その設計思想が全く異なります。
- 燃費を捨てて「走り」に振った設計: トヨタはこのシステムを「デュアルブーストハイブリッド」と名付け、燃費を稼ぐことよりも、アクセルを踏んだ瞬間の鋭い加速や、349psというスポーツカー並みのパワーを生み出すことに重点を置きました。
「文字や図だけでは走りの凄さがイメージしづらい」という方は、ぜひこちらの試乗動画をご覧ください。アクセルを踏んだ瞬間の「うわ、パワフル!」というリアクションから、この車がただのエコカーではないことが一発で分かります。
従来の燃費重視型ハイブリッド(THSⅡ)とは全く異なるこの仕組みについては、トヨタ公式サイトで詳しく解説されています。
(参考)トヨタ クラウン(クロスオーバー) | 走行性能 | トヨタ公式サイト
- ハイオク仕様であること: 燃費数値が低い上に、使用燃料が単価の高い「ハイオク」指定です(2.5Lハイブリッドはレギュラー)。
- レギュラー:153円/L
- ハイオク:164円/L この単価差と燃費差が相まって、「維持費が高い=燃費が悪い」という印象を決定づけています。
※ガソリン価格を仮に「レギュラー:153円/L」「ハイオク:164円/L」として計算した場合
つまり、RSグレードにとって「燃費が悪い」という評価は欠点ではなく、圧倒的な走行性能を手に入れるために支払った対価と言えます。
2.4Lターボハイブリッドの実燃費が伸びにくい理由

なぜRSグレードの実燃費は伸びにくいのでしょうか。技術的な観点から分析すると、以下の4つの理由が挙げられます。
- 高出力ターボエンジンの特性: 搭載されている2.4Lターボエンジンは、パワーを出すために多くの燃料と空気を必要とします。特に発進時や加速時(過給がかかる時)の燃料消費が激しく、街中でのストップ&ゴーでは燃費が悪化しやすくなります。
- 6速AT(オートマチック)の採用: 燃費効率に優れたCVT(無段変速機)ではなく、ダイレクトな変速感を味わえる6速ATを採用しています。走りの楽しさは増しますが、常にエンジンを最も効率の良い回転数で維持できるCVTに比べると、燃費面では不利になります。
- 常時フルタイム4WDに近い制御: RSグレードに搭載される「E-Four Advanced」は、後輪にも強力なモーターを積み、走行中は積極的に後輪を使います。高い走行安定性を生む一方で、エネルギー消費量は大きくなります。
- 車両重量の影響: RSグレードの車重は約1,910kgと重量級です。重い車体をターボパワーで加速させるため、どうしても燃料を消費してしまいます。
カタログ燃費(WLTC)と実燃費はどの程度乖離するのか?

車を購入する際、国土交通省が定めた「WLTCモード燃費」に対して実際どれくらい走るのか(達成率)は非常に重要です。
実燃費とカタログ値の比較
| パワートレイン | カタログ燃費 | 実燃費平均(目安) | 乖離(達成率) | 評価 |
|---|---|---|---|---|
|
2.5Lハイブリッド
|
22.4km/L | 約 20.8km/L 街乗り〜郊外の平均イメージ | 約93% | 非常に優秀 |
|
2.4Lターボ HV(RS)
|
15.7km/L | 約 11.7km/L 加速重視の乗り方で落ちやすい | 約75% | 乖離が大きい |
分析結果
- 2.5Lハイブリッドの場合: カタログ値との差が非常に小さく、優秀です。運転の仕方によってはカタログ値を超える(23km/L以上)記録も多数報告されており、「カタログ通りの燃費が出る信頼できる車」と言えます。
- 2.4Lターボハイブリッドの場合: カタログ値から約4km/Lほど落ち込む傾向があります。特に街乗りだけを使用した場合、カタログ値の6~7割程度(10km/L前後)まで落ち込むことも珍しくありません。RSグレードを検討する際は、カタログ値ではなく「実燃費リッター11km前後」という現実を基準に考える必要があります。
2.5Lハイブリッドは実際どれくらい走るのか?

「燃費が悪い」という噂とは裏腹に、2.5Lハイブリッドモデル(X・G・Z)の実力は、同クラスの大型SUVとしてトップレベルです。
実際のオーナーレポートや試乗データを分析すると、多くのシーンでカタログ値(22.4km/L)に近い数値を記録しており、条件が良ければカタログ値を超えることさえあります。
- 航続距離は1,000km越えも余裕: 燃料タンク容量は55Lです。実燃費を20km/Lと仮定しても、満タンで計算上1,100km走れることになります。東京から福岡まで無給油で走り切れるほどのポテンシャルを持っており、長距離ドライブでの安心感は絶大です。
実燃費データ(口コミ・レビュー)から見える平均値

複数の燃費投稿サイトや口コミデータを集計した、リアルな実燃費の平均値は以下の通りです。ここでもグレードによる差がはっきりと表れています。
| パワートレイン | グレード | 実燃費平均 | 評価 |
|---|---|---|---|
|
2.5Lハイブリッド
|
X・G・Z
|
18.5 ~ 20.8 km/L
|
低燃費 大型車とは思えない低燃費性能 |
|
2.4LターボHV
|
RS
|
11.0 ~ 12.5 km/L
|
パワー重視 排気量・パワー相応の燃費 |
- 2.5Lハイブリッドの場合 多くのユーザーがリッター20km前後をキープしています。「エコ運転を意識しなくてもリッター18kmを下回ることは稀」という声が多く、安定して良い燃費が出ます。
- 2.4Lターボハイブリッドの場合 リッター11~12km付近がボリュームゾーンです。ハイブリッドという名前に期待しすぎると低く感じますが、350馬力近い4WD車として見れば、実はそこまで悪い数字ではありません。
街乗り中心だと燃費はどれくらい悪化するのか?

信号待ちや一時停止が多い「街乗り」環境では、どの車も燃費は落ちますが、クラウンクロスオーバーも例外ではありません。
- 2.5Lハイブリッド:約16 ~ 18 km/L: ハイブリッドシステムが得意とする低速域でのモーター走行が効き、悪化幅は小さく済みます。全長約5mの巨体を街中で転がしてこの数値が出るのは、トヨタのTHS-IIシステムの優秀さの証明と言えます。
- 2.4Lターボハイブリッド:約10 ~ 12 km/L: こちらは街乗りが苦手です。発進のたびに重い車体を動かすためターボエンジンが稼働しやすく、燃費計の数値は1桁(8~9km/L)を表示することもしばしばあります。
短距離・渋滞が多い環境で燃費が伸びない理由

「近所のスーパーへの買い物がメイン」「通勤が片道5km以内」といった使い方をしていると、期待したほど燃費が伸びない(リッター15km以下になる)ことがあります。主な理由は以下の3点です。
- エンジンの「暖機運転」による燃料消費: エンジンは冷えた状態が一番効率が悪いため、始動直後は無理やり燃料を燃やしてエンジンを温めようとします。短距離走行だと、この「温めている時間」の割合が増えるため、走行距離の割にガソリンを食ってしまいます。
- ハイブリッドバッテリーの充電不足: 渋滞でノロノロ運転が続くと、バッテリーの電気を使い果たしてしまいます。すると、発電のために強制的にエンジンがかかる「充電地獄」モードに入り、進んでいないのにガソリンが減る現象が起きます。
- 重量級ボディの再発進エネルギー: 車重が重いため、停止状態から動き出す瞬間に最もエネルギーを使います。信号や渋滞で「止まっては動く」を繰り返す環境は、重量級のクラウンクロスオーバーにとって最も過酷な燃費環境です。
高速道路走行では燃費は改善するのか?

はい、劇的に改善します。 両グレードとも、高速道路や信号のないバイパス道路は得意なステージです。
- 2.5Lハイブリッド:21 ~ 25 km/L: 高速巡航ではモーターのアシストとエンジンの高効率領域をうまく使い分け、驚異的な数値を叩き出します。レーダークルーズコントロール(ACC)を使って一定速度で走れば、カタログ値超えも難しくありません。
- 2.4Lターボハイブリッド:14 ~ 17 km/L: 街中では苦戦するRSグレードも、高速道路では本領を発揮します。6速ATがトップギアに入り、低い回転数でクルージングできるため、街乗りに比べてリッターあたり3~5kmほど伸びる傾向にあります。
車重やタイヤサイズは燃費にどれほど影響するのか?

クラウンクロスオーバーの特徴である「大径タイヤ」と「重厚なボディ」も、燃費には少なからず影響しています。
1. 車重の影響
クラウンクロスオーバーの車重は1,750kg~1,910kgです。例えばコンパクトカー(約1,000kg)と比べると大人10人分以上重いことになります。
この重さは、特に「発進時」と「上り坂」での燃費悪化に直結します。 逆に、一度スピードに乗ってしまえば慣性力が働くため、高速道路では重さのネガティブな影響は少なくなります。
2. タイヤサイズ(19インチ vs 21インチ)の影響
グレードによってタイヤサイズが異なりますが、ここにはトヨタの工夫が見られます。
- X・Gグレード(19インチ): 燃費と乗り心地重視。転がり抵抗が少なく有利。
- Z・RSグレード(21インチ): 見た目の迫力重視。
通常、21インチのような巨大なタイヤは燃費に大打撃を与えます。しかし、クラウンクロスオーバーの21インチタイヤは、幅を「225」という比較的細めのサイズに抑えています。
これにより、大径ホイールのかっこよさを維持しつつ、空気抵抗と転がり抵抗を減らすことに成功しています。
結果として、19インチと21インチの燃費差はカタログ上でもわずか(0.2km/L程度)に留められており、デザインのために燃費を犠牲にしすぎない設計となっています。
クラウンクロスオーバーは燃費悪い?他車比較と後悔しないグレード選び

- ハリアーやRAV4と比べて燃費は本当に劣るのか?
- 同価格帯SUVと比較したときの燃費ポジション
- 燃費性能だけで見るとコスパは悪いのか?
- 年間走行距離が短い人は燃費を気にすべきか?
- 燃費を重視するなら選ぶべきグレードはどれか?
- RSグレードは燃費を割り切って選ぶ車なのか?
- 燃費より走行性能を重視する人にとっての評価
- クラウンクロスオーバーの燃費に納得できる人の特徴
- 燃費面で後悔しやすい人の共通点
ハリアーやRAV4と比べて燃費は本当に劣るのか?

「クラウンクロスオーバーは燃費が悪い」という噂を検証するために、同じトヨタの兄弟分とも言える人気SUV「ハリアー」や「RAV4」と比較してみましょう。
結論から言うと、条件を揃えて比較すれば、クラウンクロスオーバーの方が燃費は優れています。
多くの人が誤解しているのは、ハリアーの「2WDモデル」の数値と、クラウンクロスオーバー(全車4WD)の数値を比べてしまっている点です。
公平に「ハイブリッド4WD(E-Four)」同士で比較すると、以下のようになります。
【ハイブリッド4WDモデルでのカタログ燃費比較】
| 車種 | 燃費(WLTCモード) | 備考 |
|---|---|---|
| クラウン クロスオーバー | 22.4 km/L | 最も燃費が良い |
| ハリアー(4WD) | 21.6 km/L | — |
| RAV4(4WD) | 20.6 km/L | — |
意外かもしれませんが、最もボディサイズが大きく重量もあるクラウンクロスオーバーが、最も良い数値を叩き出しています。
これは、クラウンに搭載されているハイブリッドシステムがハリアーなどのものより新しく、高効率な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を採用していることや、空力性能の最適化が効いているためです。
「ハリアーやRAV4より燃費が劣る」というのは、あくまで「RSグレード(ターボ)」と比較した場合や、「2WD車」と比較した場合に限った話です。
同価格帯SUVと比較したときの燃費ポジション

予算400万~600万円台で購入できるライバル車と比較した場合、クラウンクロスオーバーの燃費性能はどの位置にいるのでしょうか。
【同価格帯SUV 燃費ポジションマップ】
- トップクラス:クラウンクロスオーバー(2.5L HV)
- 22.4 km/L
- このクラスのガソリン/ハイブリッド車としては圧倒的です。
- 優秀:マツダ CX-60(ディーゼルHV)
- 21.0 km/L
- 燃料が軽油のため、燃料代ベースではクラウンと良い勝負をします。
- 平均的:日産 エクストレイル(e-POWER)
- 18.4 ~ 19.7 km/L
- 実用的な燃費ですが、数値上はクラウンが一歩リードしています。
- 論外(燃費面では):輸入プレミアムSUV勢
- メルセデスベンツ GLC、BMW X3など
- 12 ~ 14 km/L前後
- 同価格帯の輸入車と比較すると、クラウンクロスオーバーは倍近く走る計算になります。
クラウンクロスオーバー(2.5Lモデル)は、国産・輸入車を含めたこの価格帯のSUVの中で、「最も燃費効率の良い選択肢の一つ」であることは間違いありません。
燃費性能だけで見るとコスパは悪いのか?

「車両価格が高いから、いくら燃費が良くても元は取れないのでは?」という疑問について、2.5Lハイブリッドと2.4Lターボハイブリッド、それぞれの「燃費コスパ」を判定します。
2.5Lハイブリッド(X・G・Z)
- 判定:コスパは非常に良い
- 理由:この車格で実燃費20km/L前後走り、さらに燃料は安価な「レギュラーガソリン」仕様です。高級車でありながら、日々のランニングコストはプリウスやカローラと大きく変わらない感覚で維持できます。「高級車=維持費が高い」という常識を覆す、非常に経済合理性の高い選択です。
2.4Lターボハイブリッド(RS)
- 判定:燃費コスパは悪い
- 理由:実燃費が11km/L前後で、燃料は高価な「ハイオク」指定です。2.5Lモデルと比較すると、燃料代だけで年間数万円の差がつきます。ただし、このコストは「349馬力の加速性能」や「スポーツカーのような走り」を楽しむための『遊興費』と考えれば、決して高くはありません。輸入車のハイパフォーマンスSUVなら、もっと燃費が悪く維持費がかかるのが一般的だからです。
年間走行距離が短い人は燃費を気にすべきか?

「週末しか乗らない」「年間3,000~5,000kmくらいしか走らない」という方の場合、燃費の悪さはそこまで気にする必要はないかもしれません。実際の金額差を計算してみましょう。
【年間5,000km走行時の燃料代シミュレーション】
※実燃費目安(2.5L=20km/L、RS=11km/L)で計算
※ガソリン単価(レギュラー153円、ハイオク164円)で計算
- 2.5Lハイブリッド(レギュラー)
- 消費燃料:250L
- 年間燃料代:38,250円
- 2.4Lターボ RS(ハイオク)
- 消費燃料:454L
- 年間燃料代:74,456円
差額:年間 約36,000円(月あたり約3,000円)
年間5,000km程度の走行距離であれば、RSグレードを選んでも月々の負担増は3,000円程度です。
もしあなたが「本当はRSの走りが好きだけど、燃費が怖い」と迷っているなら、この差額を見てどう感じるでしょうか。
「月3,000円で走りの楽しさが買えるなら安い」と思うのであれば、燃費を理由にRSを諦める必要はありません。
逆に、年間1万km以上走る方にとっては、差額が年間7~8万円(10年で70~80万円)に広がるため、燃費性能は無視できない要素となります。
燃費を重視するなら選ぶべきグレードはどれか?

燃費を最優先し、維持費を抑えて賢く乗りたいなら、選ぶべきグレードは明確です。
【第1位】Xグレード / Gグレード
カタログ燃費22.4km/Lというシリーズ最高値を叩き出します。特に「X」は車両価格も最も安いため、トータルのコスパは最強です。
「G」は装備と価格のバランが良く、最も多くの人に選ばれている「失敗のないグレード」です。
【第2位】Zグレード
カタログ燃費22.2km/L。最上級の装備を備えながら、燃費はX/Gグレードと0.2km/Lしか変わりません。実燃費では誤差の範囲です。
「燃費も欲しい、高級装備も全部欲しい」という欲張りな方にはベストな選択です。
【選外】RSグレード
- 理由:燃費重視なら避けるべきです。前述の通り、カタログ燃費15.7km/L、実燃費11km/L台、ハイオク仕様と、経済性において他のグレードに勝る点はありません。
燃費で後悔したくなければ、「迷わず2.5Lハイブリッド(X・G・Z)を選ぶこと」。これさえ守れば、クラウンクロスオーバーはあなたにとって「意外と燃費の良い、家計に優しい高級車」になるはずです。
RSグレードは燃費を割り切って選ぶ車なのか?

結論から申し上げますと、RSグレードは「燃費を割り切って選ぶ車」です。
もしあなたがカタログを見ながら「リッター15.7kmなら、まあまあ走るかな?」と少しでも期待を持っているのであれば、RSグレードはおすすめしません。
その期待は、納車後の実燃費(リッター11km前後)を見た瞬間に失望へと変わるからです。
RSグレードを選ぶ際に必要なマインドセットは、「ハイブリッド車を買う」ことではなく、「349馬力のスポーツカーを買う」という感覚です。
- 一般的なハイブリッドの定義:エンジンを止めて、モーターでこまめに走り、ガソリンを節約する車。
- RSグレード(デュアルブーストハイブリッド)の定義:エンジンのパワーにモーターのパワーを「上乗せ(ブースト)」して、爆発的な加速を生む車。
このように、同じ「ハイブリッド」という言葉を使っていても、その目的は180度異なります。RSグレードにおけるガソリン代は、移動のコストではなく、「走りの楽しさを味わうためのチケット代」と割り切れる人だけが選ぶべき特別なグレードです。
燃費より走行性能を重視する人にとっての評価

「燃費は二の次。とにかく気持ちよく走れる車が欲しい」という方にとって、クラウンクロスオーバーRSの評価は「コストパフォーマンス最強のスポーツSUV」へと一変します。
なぜなら、システム最高出力349ps、0-100km/h加速5.8秒(公称値)というスペックを持つ車を、他メーカーで探そうとすると、価格も維持費も跳ね上がるからです。
【同等の動力性能を持つ輸入SUVとの比較】
| 比較項目 | クラウン クロスオーバー RS | 欧州プレミアムSUV(同等スペック) |
|---|---|---|
| 車両価格 | 約670万円 | 1,000万円超 同等の出力帯・装備を想定 |
| システム出力 | 349 ps | 300 ps 前後 |
| 使用燃料 | ハイオク | ハイオク |
| 実燃費目安 | 約 11 km/L | 約 8 ~ 9 km/L |
欧州のハイパフォーマンスSUVと比較すれば、車両価格は圧倒的に安く、燃費だって「むしろ良い方」です。
また、RSグレードには燃費効率の良いCVTではなく、ダイレクトな変速感が味わえる「Direct Shift-6AT」が採用されています。
アクセルを踏み込んだ瞬間のレスポンスや、エンジンの回転数が上がる高揚感は、2.5Lハイブリッド(CVT)では決して味わえません。
走り好きの方にとっては、ハイオク代を払ってでも手に入れる価値が十分にある、非常に満足度の高い一台となるでしょう。
クラウンクロスオーバーの燃費に納得できる人の特徴

購入後に「買ってよかった!」と満足しているオーナーには、明確な特徴があります。ご自身がどちらのタイプに当てはまるか確認してみてください。
1. 2.5Lハイブリッド(X・G・Z)で満足できる人
- 「大型セダンに乗りたいが、維持費は抑えたい」という堅実派かつてのクラウン(リッター8km前後)からの乗り換え組は、「ボディは大きくなったのに、ガソリン代が半分以下になった」と感動することが多いです。
- 長距離通勤や高速道路の利用が多い人この車の燃費性能が最も輝くのは高速巡航時です。カタログ値超えの燃費を連発できるため、乗れば乗るほど経済的メリットを感じられます。
- レギュラーガソリンの安さに安心感を覚える人1回の給油でハイオクとの差額が数百円〜千円程度であっても、精神的な「お得感」を重視する人に最適です。
2. 2.4Lターボハイブリッド(RS)で満足できる人
- 「ハイブリッド」という言葉にエコを求めていない人「モーターは加速装置」と理解している人は、燃費計の数値など気にせず、圧倒的なパワーを楽しんでいます。
- 年間走行距離が5,000km以下の人前述のシミュレーション通り、距離が短ければ燃料代の差額は月3,000円程度。このコスト増を許容できる人は、RSの豪華装備と走行性能の恩恵をフルに受けられます。
燃費面で後悔しやすい人の共通点

逆に、納車後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔し、早期に手放してしまう人には共通のパターンがあります。
1. 「トヨタのハイブリッド=リッター20km以上」と思い込んでRSを買った人
これが最も多い後悔パターンです。「高いグレード(RS)の方が、きっと燃費も性能もいいはずだ」という誤った認識で購入すると、実燃費11km/Lという現実に直面し、「故障ではないか?」と疑うほど落胆することになります。
2. プリウスやアクアなどの「軽量エコカー」から乗り換えた人
小型ハイブリッド車(実燃費25km/L以上)の感覚でクラウンクロスオーバーに乗ると、いくら優秀な2.5Lモデルでも「燃費が悪い」と感じてしまいます。「車重が倍近く違う車」であることを理解していないと、ギャップに苦しみます。
3. 「街乗りのちょい乗り」しかしない人
「週末に近所のスーパーへ行くだけ」という使い方は、重量級ハイブリッド車が最も苦手とするシチュエーションです。エンジンが温まる前に目的地に着いてしまい、リッター15kmはおろか10km台に落ち込むこともあります。自分のライフスタイルと車の特性が合っていないケースです。
【燃費で失敗しないための最終確認】
- 燃費と経済性を最優先するなら迷わず「2.5Lハイブリッド(X・G・Z)」を選んでください。レギュラー仕様でリッター20km走るこの車なら、絶対に後悔しません。
- 走りの刺激とパワーを求めるなら燃費のことは忘れて「RSグレード」を選んでください。ただし、「燃費はリッター11km、燃料はハイオク」という事実を契約前に必ず飲み込んでおくことが条件です。
あなたの優先順位に合わせて正しいグレードを選べば、クラウンクロスオーバーは最高のパートナーになるはずです。
【総括】クラウンクロスオーバーは燃費悪い?評判の真実と後悔しないための最終結論
「クラウンクロスオーバー 燃費悪い」という評判の正体は、主にスポーツ性能を重視したRSグレードの特徴が独り歩きしたものです。
実際には、選ぶパワートレインによって「低燃費な優等生」にも「大食らいのスポーツカー」にもなり得ます。
購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、カタログ数値だけでなく実燃費の特性を理解し、自身の使い方に合ったグレードを選ぶことが不可欠です。
本記事で解説した実燃費データや選び方の要点を箇条書きでまとめています。
- 「燃費が悪い」という評判は主に2.4Lターボハイブリッド(RS)に関するもの
- 2.5Lハイブリッドは同クラスSUVの中でトップクラスの低燃費を誇る
- RSグレードは燃費よりも349馬力の加速性能を楽しむための車
- RSグレードの実燃費は約11km/Lでハイオク仕様のため維持費は高くなる
- 2.5Lハイブリッドの実燃費は約20km/Lでレギュラー仕様のため経済的
- カタログ燃費との乖離はRSグレードの方が大きく実燃費が伸びにくい
- 街乗りや短距離走行は重量級ボディの影響で燃費が悪化しやすい傾向がある
- 高速道路走行では両グレードともに燃費が劇的に改善する
- ハリアーやRAV4と比較しても4WD同士ならクラウンの方が燃費が良い
- 同価格帯の輸入車SUVと比較すればRSグレードでも燃費は優秀な部類に入る
- 年間走行距離が5,000km以下なら燃料代の差額は月3,000円程度に収まる
- 燃費コスパを最優先するならXまたはGグレードがベストな選択肢
- 高級装備と燃費の両立を求めるならZグレードが推奨される
- RSグレードを選ぶ際は燃費リッター11kmという現実を許容する必要がある
- 自身の優先順位を明確にすればクラウンクロスオーバーは満足度の高い一台になる
