【徹底解説】クラウンスポーツの燃費は悪い？実燃費と評判や改善策

トヨタの伝統を打ち破る、流麗なデザインで登場したクラウンスポーツ。その唯一無二のスタイルに心を奪われたものの、「本当に買って後悔しないか？」「デザインは最高だけど、燃費が悪いって本当？」という不安が、購入の最後の一歩をためらわせているのではないでしょうか。

公式カタログ燃費とオーナー報告による「実燃費の差」はもちろん、SNSでささやかれる「人気ない」という評判の真相、維持費に直結する燃料問題（ハイオク/レギュラー）、購入に必要な年収のリアルな目安まで、あらゆるデータを深掘りしました。

さらに、すでにオーナーの方も、購入後の安心材料にしたい方も必見の、明日から実践できる具体的な燃費改善テクニックも網羅しています。

この完全ガイドを最後まで読めば、クラウンスポーツの燃費に関する全ての真実がわかり、あなたが後悔のない選択をするための「確かな判断基準」が手に入ります。

購入前に知りたい！クラウンスポーツの燃費は悪い？評判や価格から改善策まで徹底解剖

【購入検討者向け】基本情報

まずはじめに、クラウンスポーツがどのような車なのか、基本的な情報から見ていきましょう。

「こころ弾む今を。」をコンセプトに掲げたクラウンスポーツは、ただの移動手段ではなく、運転する楽しさを追求した新時代のスポーツSUVです。

特に、筋肉質で艶やかなリアフェンダーのデザインは、見る者の心を惹きつける力強い魅力を放っています。

2025年7月には一部改良が行われ、ラインナップと価格が見直されました。主なグレード構成は以下の通りです。

※上記は2025年11月時点のメーカー希望小売価格です。（出典：トヨタ公式 クラウンスポーツ）購入時には別途諸費用が必要となります。

【Q&A】クラウンスポーツの車両価格と購入に必要な年収の目安

多くの方が最も気になるであろう、お金の話をQ&A形式で見ていきましょう。

Q1. ズバリ、クラウンスポーツはいくらで買えるの？

新車の車両本体価格は、520万円から770万円の価格帯に設定されています。

「SPORT G」から70周年記念モデルまで、幅広いラインナップが特徴です。

実際には、税金や保険料、登録手数料といった諸費用が別途50万円前後必要になることを覚えておきましょう。

中古車市場では、おおよそ支払総額で約509万円～765万円前後で取引されているようです（2025年11月時点）。

Q2. 購入するには、どのくらいの年収があれば安心？

支払い方法にもよりますが、一般的にはローンなら年収1000万円、現金一括なら年収1300万円が一つの目安と言われています。

• 一般的な目安は？ ：無理のない車の購入予算は「年収の半分まで」とよく言われます。クラウンスポーツの価格帯を考えると、やはり年収1000万円以上が一つのラインになりそうです。
• 支払いプランで変わる？：： はい、変わります。例えば、月々の支払額を抑えられる「残価設定クレジット」を利用すれば、年収800万円台でも現実的な選択肢に入ってきます。さらに中古車まで視野を広げれば、年収600万円台からでも手が届く可能性が見えてきます。

最終的には、ご自身のライフプランや家計全体のバランスを考慮し、無理のない計画を立てることが何よりも大切です。

【Q&A】クラウンスポーツの使用燃料はハイオク？レギュラー？

維持費に直結する燃料の種類についても、はっきりさせておきましょう。

Q1. クラウンスポーツは、ハイオク仕様ですか？

いいえ、無鉛レギュラーガソリン仕様です。

これは、ハイブリッド（HEV）、プラグインハイブリッド（PHEV）のどちらのモデルでも共通です。お財布に優しいレギュラーガソリンで、クラウンスポーツの走りを楽しめるのは嬉しいポイントですね。

Q2. レギュラー仕様車にハイオクを入れたら、もっと走りが良くなる？

その効果は基本的に期待できません。

クラウンスポーツのエンジンは、レギュラーガソリンで最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。そのため、価格の高いハイオクを入れても、体感できるほどのパワーアップや燃費の向上は見込めないでしょう。燃料の種類にこだわるよりも、後述するエコドライブを実践する方が、燃費改善にはるかに効果的です。

クラウンスポーツの実燃費は？カタログ燃費との差を比較

さて、いよいよ本題の燃費性能についてです。カタログの数値と、実際のユーザー報告から見える「リアルな燃費」を比較してみましょう。

カタログ燃費は優秀な数値

まず、公式に発表されているカタログ燃費（WLTCモード）は以下の通りです。

• ハイブリッド（HEV）モデル: 21.3km/L
• プラグインハイブリッド（PHEV）モデル: 20.3km/L

この数値は、同クラスのSUVの中では決して悪いものではなく、むしろ優秀な部類に入ると言えます。

ユーザー報告から見る「実燃費」

では、実際にオーナーはどのくらいの燃費で走っているのでしょうか。

百聞は一見に如かず。です。納車後オーナーによる、「市街地走行」と「長期間の普段使い」で、クラウンスポーツがどれほどの実燃費を記録するのか。そのリアルな検証結果をご覧ください。

動画（HIDECARS ヒデカーズ様）でも検証されている通り、長期間の総走行（約529km）では約11.2km/L、特定の市街地走行（約20.8km）では約15.1km/Lという結果が示されています。

実際の走行シーンを見ると、カタログ値との差は確かに存在します。

• HEVモデルの実燃費：[e燃費]や[みんカラ]といったユーザー投稿サイトのデータを総合すると、おおむね13km/L～21km/Lの範囲に収まることが多いようです。特に、信号の少ない郊外や高速道路では燃費が伸び、渋滞の多い市街地では悪化する傾向が見られます。
• PHEVモデルの実燃費： PHEVの燃費は、充電の頻度によって大きく変わります。日常的な移動をEV走行（電気のみで走行）でカバーできれば、ガソリンをほとんど使わずに済み、「実質燃費無限大」ということも可能です。実際にオーナーからは「ハイブリッド走行でも22～23km/L出て、カタログ値より良い」といった驚きの声も上がっています。

なぜカタログ燃費と差が生まれるのか？

この差が生まれる主な理由は、以下の3つです。

1. 走行環境: 渋滞や信号の多い道は燃費が悪化します。
2. 運転スタイル: 急発進や急加速は燃費を大きく悪化させます。
3. 季節や天候: エアコンを多用する夏場や、暖房でエンジンが稼働しやすい冬場は燃費が落ちる傾向にあります。

クラウンスポーツの燃費は「乗り方次第」で大きく変わります。カタログ値はあくまで参考と捉え、ご自身の運転スタイルや生活環境でどのくらいの数値が出そうか、イメージすることが重要です。

• 高速道路より一般道の方が燃費が良いケースが多い：これは、ストップ＆ゴーが少ない郊外の一般道で、ハイブリッドシステムが最も効率的に作動するためです。
• 「ちょい乗り」が燃費を著しく悪化させる：片道5km未満の短距離走行を繰り返すと、エンジンが暖まる前に目的地に着いてしまうため、実燃費が10km/L近くまで落ち込むデータも確認されています。

クラウンスポーツの燃費は、「どのような道を、どれくらいの距離走るか」で大きく変動する特性があるのです。

【Q&A】「人気ない」は本当？SNSや市場でのリアルな評判

クラウンスポーツの購入を検討する際、インターネットで「人気ない」というキーワードを目にして、不安に感じた方もいるかもしれません。ここでは、なぜそう言われるのか、そして実際の評価はどうなのか、SNSや市場でのリアルな声をもとに解説します。

Q1. なぜ「人気ない」と言われてしまうの？

一部で「人気ない」と評される背景には、主に3つの理由が考えられます。

1. 高価格帯であること: クラウンスポーツは520万円からという価格設定で、国産SUVの中では高価な部類に入ります。人気のハリアーや、輸入車SUVなども視野に入る価格帯のため、比較された結果、購入のハードルが高いと感じる人がいるようです。
2. 実用性への指摘: 流麗なデザインを優先した結果、実用面ではいくつかの指摘があります。特に「後部座席の頭上空間が少し狭い」「荷室の容量がファミリーユースには物足りない」といった声は、実用性を重視するユーザーから挙がっています。
3. 従来のクラウン像とのギャップ: 長年「高級セダン」の象徴だったクラウン。そのイメージが強い方々からは、スポーティなSUVという新しい形に戸惑いの声があるのも事実です。

Q2. 実際のところ、本当に人気はないの？

いいえ、むしろ市場では独自のポジションを確立した人気モデルと評価できます。

• 好調な販売実績: 発売当初は、想定を上回る注文が殺到し、一時的に受注を停止するほどの人気ぶりでした。
• オーナーからの高い満足度: 実際に所有しているオーナーからは、「このデザインが唯一無二で最高」「運転がとにかく楽しい、満足度は過去最高クラス」といった、デザインや走行性能を絶賛する声が数多く見られます。

Q3. 今後の人気はどうなる？

2025年7月に価格を抑えた新グレード「G」が追加され、さらに11月現在では「70周年記念モデル」も登場。人気は発売当初の熱狂から、より安定したものへと移行しています。

新車価格が520万円から選べるようになったことで、購入の選択肢が大きく広がりました。これにより、これまで価格を理由にためらっていた層にもクラウンスポーツの魅力が届きやすくなり、幅広いユーザー層の獲得につながっています。

【コラム】他のSUVと比較してクラウンスポーツの燃費は本当に悪いのか？

「クラウンスポーツは燃費が悪い」というイメージは、果たして本当なのでしょうか。ここでは視点を変え、他の人気SUVとカタログ燃費を客観的に比較し、その立ち位置を分析してみましょう。

比較から見えるクラウンスポーツの立ち位置

1. 同クラスのライバルとは互角の性能： 車格やコンセプトが近いハリアーやRAV4、ZR-Vといった競合車種と比較すると、燃費性能に大きな差はありません。むしろ、ほぼ同等か、遜色のないレベルにあることがわかります。
2. 燃費特化型コンパクトSUVには及ばない： 一方で、ヤリスクロスのような、軽量で燃費効率を最優先に設計されたコンパクトSUVと比較すると、数値上は見劣りします。

では、なぜ「燃費が悪い」イメージがあるのか？

それは、クラウンスポーツが「燃費」だけを追い求めていないからです。

この車は、燃費効率一辺倒ではなく、ドライバーが心から「楽しい」と感じられるスポーティな走りや、上質な乗り心地を重視して設計されています。

約1.8トンというしっかりとした車重や、グリップ性能と見た目を両立する21インチの大径タイヤは、そのための選択です。

クラウンスポーツの燃費は、そのキャラクターを考えれば決して「悪い」とは言えません。むしろ、これだけの走行性能とデザイン性を持ちながら、リッター20kmを超えるカタログ燃費を実現しているのは、トヨタのハイブリッド技術の高さの表れです。

燃費という一つの側面だけでなく、クラウンスポーツが提供してくれる「走りの楽しさ」という価値を考慮すれば、その燃費性能は十分に魅力的と言えるでしょう。

中古クラウンスポーツと燃費の考え方

新車は少し手が届かないけれど、クラウンスポーツに乗りたい。そんな方にとって、中古車は非常に魅力的な選択肢です。ここでは、後悔しない中古車選びのポイントを解説します。

【最重要】燃費を考えるなら「ハイブリッドバッテリー」の状態をチェック

ハイブリッド車の中古選びで、最も重要なのが駆動用バッテリーの状態です。

• なぜ重要か？: バッテリーは経年や走行距離に応じて少しずつ劣化します。性能が低下したバッテリーは、電気だけで走れる距離や機会が減り、その分エンジンが稼働するため、燃費の悪化に直結します。
• どう確認する？: 購入前には、販売店に「ハイブリッドシステムの診断」をしてもらえるか確認しましょう。バッテリーの状態を客観的なデータで把握することが、後悔を防ぐ最善策です。

その他に見るべきポイント

バッテリーと合わせて、以下の点も必ず確認しましょう。

• 定期点検記録簿（メンテナンスノート） エンジンオイルなどが定期的に交換されてきたか、つまり「どのように大切に扱われてきたか」を知るための重要な手がかりです。
• エンジンと足回り エンジン始動時の異音や振動、マフラーからの異様な煙がないかを確認します。また、見えにくいですが、下回りに過度なサビがないかもチェックしましょう。
• タイヤの状態 タイヤの摩耗状態は、前オーナーの運転の仕方やメンテナンス状況を推測するヒントになります。

賢い中古車の選び方： 中古のクラウンスポーツを選ぶ際は、価格や見た目の美しさだけでなく、整備履歴やバッテリーの状態といった「見えない部分」をしっかり確認することが、燃費性能を含めたトータルでの満足度を大きく左右します。信頼できる販売店で、納得がいくまで車両の状態をチェックさせてもらいましょう。

【オーナー必見】クラウンスポーツの燃費が悪いと感じたら試したい改善テクニック

【原因分析】なぜ燃費が悪いと言われるのか

燃費が悪化する原因は、決して一つではありません。「クラウンスポーツ」という車が持つ構造的な特徴と、私たちの日々の運転習慣。この二つが複雑に絡み合っています。まずは、ご自身の状況と照らし合わせながら、原因を探っていきましょう。

「燃費が悪い」と言われるのはなぜ？構造的な3つの理由

はじめに、これはドライバーのせいではなく、クラウンスポーツという車が持つ魅力の裏返しともいえる、構造的な特徴から見ていきましょう。

1. どっしりとした車両重量 ：クラウンスポーツの車重は約1.8トン。これは、その堅牢なボディと上質な乗り心地を実現するための重さです。しかし、人間が重い荷物を持って走ると疲れるのと同じで、車も重ければ重いほど、動き出す（発進する）ためにより多くのエネルギー（燃料）を必要とします。この重厚感が、燃費には少し不利に働いてしまうのです。
2. スタイルを際立たせる足回り ：多くのオーナーを魅了するスポーティなスタイリング。これを実現するための要素も、燃費に影響を与えています。
   • 大径・ワイドタイヤ ：足元を飾る21インチの大径タイヤは、デザインの迫力と走行安定性を高める重要なパーツです。しかし、タイヤが太く大きいほど地面との接地面が増え、前に進もうとする力に対する抵抗（転がり抵抗）が大きくなるため、燃費にはマイナスに作用します。
   • SUV特有の空気抵抗 ：セダンに比べて背が高いSUVのフォルムは、走行中に受ける風の抵抗が大きくなります。これも、高速走行時などに燃費が伸び悩む一因となります。
3. 燃費より「走り」を優先した心臓部 ：クラウンスポーツのハイブリッドシステムは、燃費効率No.1を目指すプリウスとは少し目的が異なります。トヨタ自身が謳うように、このシステムは燃費の良さを確保しつつも、アクセルを踏み込んだ時のダイレクトな加速感といった「走りの楽しさ」を重視して設計されています。オーナーの皆さんが感じている気持ちの良い走りは、この設計思想の賜物なのです。その楽しさと引き換えに、燃費性能とのバランスを取っていると理解すると良いでしょう。

あなたの運転は大丈夫？燃費を悪化させる乗り方とは

車の特性がわかったところで、次は私たち自身の日々の運転に目を向けてみましょう。何気ない運転の癖が、燃費を悪化させているかもしれません。

• 急発進・急加速・急ブレーキ： これは燃費悪化の最も代表的な原因です。信号が青に変わった瞬間にアクセルをグッと踏み込んだり、車間距離が近くて慌ててブレーキを踏んだりする運転は、ガソリンを無駄に消費してしまいます。
• 市街地でのストップ＆ゴー ：車が最もエネルギーを消費するのは、停止状態から動き出す「発進時」です。そのため、信号や渋滞で発進と停止を繰り返す市街地での走行は、どうしても燃費が悪化しやすくなります。
• エアコンや暖房の多用： 夏場の冷房はもちろん、冬場の暖房もエンジンに負荷をかけ、燃費を悪化させる原因となります。特にハイブリッド車の場合、冬場は室内を暖めるためにエンジンが強制的に始動することがあり、「冬になってから燃費が悪くなった」と感じる場合は、これが原因の可能性があります。
• 高速道路での走り方： 意外に思われるかもしれませんが、ハイブリッド車はモーターで静かに走れる低速域が得意です。そのため、エンジンが主役となる高速道路では、思ったほど燃費が伸びないケースもあります。

【燃費改善】具体的な方法

愛車の燃費が伸び悩む原因がわかったところで、いよいよ実践編です。ここでは、クラウンスポーツの燃費性能を最大限に引き出すための具体的な方法を、「日々の運転」と「愛車のメンテナンス」という2つのアプローチからご紹介します。

少しの意識と工夫で、燃費は確実に改善できます。ぜひ、今日から試してみてください。

運転操作の基本「3つの穏やか」

エコドライブの神髄は、すべての操作を穏やかに行うことにあります。

1. 穏やかな発進（ふんわりアクセル）： 信号待ちからの発進時が、最も燃費改善の効果を実感できる場面です。アクセルペダルを「卵を割らないように、そっと踏み込む」イメージで、ゆっくりと加速を始めましょう。最初の5秒で時速20kmに到達するくらいの、穏やかなスタートを心がけるだけで、燃料消費は劇的に抑えられます。
2. 穏やかな巡航（無駄な加減速をなくす）： 走行中は、できるだけ速度を一定に保つことが燃費向上の鍵です。そのためには、前の車との車間距離を十分に確保することが何よりも重要。これにより、先行車のわずかな速度変化に過敏に反応する必要がなくなり、不要なアクセルやブレーキの操作を格段に減らすことができます。
3. 穏やかな減速（早めのアクセルオフ）： 停止することが分かっている赤信号や、前方の渋滞に気づいたら、すぐにアクセルから足を離しましょう。ハイブリッド車は、このアクセルオフの間に減速エネルギーを電気に変えてバッテリーに蓄える「回生ブレーキ」が作動します。この「エネルギーを回収するチャンス」を最大限に活用することが、ハイブリッド車のエコドライブの最大のポイントです。

クラウンスポーツの機能を使いこなす

あなたのクラウンスポーツには、エコドライブをサポートしてくれる便利な機能が搭載されています。これらを積極的に活用しましょう。

• 「ECOモード」をONにする： このモードを選択すると、アクセル操作に対する出力やエアコンの作動が自動的に穏やかになります。燃費を優先した制御になるため、特に市街地走行などで効果を発揮する、心強い燃費のサポーターです。
• 「クルーズコントロール」を味方につける： 高速道路や信号の少ない郊外路では、クルーズコントロール（レーダークルーズコントロール）の活用がおすすめです。機械が自動で速度を一定に保ってくれるため、人間では難しい完璧な定速走行が実現し、無駄な燃料消費を効率的に抑えてくれます。

見落としがち？愛車の燃費を保つメンテナンスのコツ

エコドライブと同じくらい燃費に大きな影響を与えるのが、愛車を常にベストなコンディションに保つことです。意外と見落としがちなメンテナンスのポイントをしっかり押さえましょう。

【セルフチェック編】すぐにできる2つの習慣

まずは、ご自身で簡単にできることから始めましょう。

1. タイヤの空気圧をチェックする 自転車のタイヤの空気が抜けているとペダルが重くなるのと同じで、車のタイヤの空気圧が低いと、走行抵抗が増えて燃費が悪化します。月に一度はガソリンスタンドなどで適正な空気圧かを確認する習慣をつけましょう。これだけで燃費が数パーセント改善することも珍しくありません。
2. 不要な荷物を降ろす 車もダイエットが効果的です。常に積んでいるゴルフバッグやキャンプ用品など、使わない荷物は燃費悪化の原因になります。約100kgの荷物を積んだままだと、燃費が約3%悪化するとも言われています。不要な荷物はこまめに降ろしましょう。

【プロにお任せ編】定期的に確認したい消耗品

自分では難しい部分は、プロの整備士に任せるのが安心・確実です。

• エンジンオイル エンジンをスムーズに動かすための潤滑油です。オイルが劣化するとエンジンの性能が低下し、燃費も悪化します。メーカー推奨の時期に定期的に交換しましょう。特に燃費を重視するなら、クラウンスポーツの推奨オイルである「0W-8」などの超低粘度オイルを選ぶのがおすすめです。
• エアフィルター（エアクリーナー） エンジンが吸い込む空気の「マスク」の役割を担っています。ここが汚れて目詰まりすると、エンジンは人間でいう「息切れ」状態になり、パワーダウンと燃費悪化を招きます。定期点検時の清掃や交換を怠らないようにしましょう。
• 各種バッテリー ハイブリッド車にとってバッテリーは命です。エンジンの始動などを担う「補機バッテリー」はもちろん、走行をアシストする「駆動用バッテリー」の性能低下は燃費に直結します。定期点検の際には、これらのバッテリーの状態もしっかりチェックしてもらうことが重要です。

【総括】「クラウンスポーツの燃費が悪い」は誤解？正しい理解と工夫で改善できる！

クラウンスポーツの燃費が悪いという噂の真相から、具体的な改善策まで解説してきました。

その魅力は燃費だけでは語れず、デザインや走行性能といった多面的な価値を持っています。燃費は車の特性を理解し、日々の運転やメンテナンスを少し工夫するだけで、大きく改善することが可能です。

最後に、この記事でお伝えした重要なポイントをまとめました。あなたのクラウンスポーツとのカーライフを、より豊かにするためのヒントとしてご活用ください。

• クラウンスポーツの新車価格は520万円から770万円
• 購入に必要な年収の目安はローン利用で1000万円前後
• 使用燃料はハイブリッド・PHEV共にレギュラーガソリン
• カタログ燃費はHEVモデルで21.3km/Lと優秀な数値
• 実燃費は運転次第で13km/Lから21km/L程度まで変動
• 同クラスのSUVと比較して燃費性能はほぼ互角
• 「人気ない」は誤解でデザインや走りが高く評価されている
• 約1.8トンの車両重量が燃費に影響する構造的要因の一つ
• 燃費だけでなく「走りの楽しさ」を重視した設計思想
• 急発進・急加速・急ブレーキは燃費悪化の最大の原因
• 燃費改善の基本は「ふんわりアクセル」と「早めのアクセルオフ」
• タイヤの空気圧を月に一度チェックするだけで燃費は改善
• 不要な荷物を降ろして車体を軽く保つことも重要
• ECOモードやクルーズコントロールの積極的な活用がおすすめ
• 中古車選びではハイブリッドバッテリーの状態確認が最重要