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憧れの高級ミニバン、ヴェルファイア。「いつかは乗りたい」と考えていても、検索候補に出てくる「やめとけ」という言葉を見て不安になっていませんか?

実際に購入した後に後悔しないためには、ヴェルファイアの欠点が何なのか、特にリアルな燃費や故障リスクについて正しく理解しておく必要があります。実は、この車にはオーナーが直面する「維持費」「サイズ」「構造」という三つの壁が存在します。

一見すると「欠点が多い」と言われがちですが、それらが生活において致命的になる人と、全く気にならない人には明確な違いがあります。

この記事では、車体が大きすぎると感じる具体的な使用シーンや、最小回転半径がネックとなる駐車場問題などを徹底解説します。自分にとって許容できるリスクなのかを確認し、納得のいく購入判断にお役立てください。

記事ポイント

  • カタログ値では見えない実燃費の悪さとタイヤ交換に10万円以上かかる維持費の現実
  • 最小回転半径5.9mの巨大な車体がもたらす駐車場や狭い道での具体的な取り回しの悪さ
  • パワースライドドアの故障や20系のエンジンオイル消費など世代別に注意すべき致命的な不具合
  • アルファードと比較した際の明確な弱点や自分の生活環境でそれらが許容できるかの判断基準

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目次 [ open ]

ヴェルファイアの欠点は何がある?サイズ・燃費・維持費の「3つの壁」を徹底検証

ヴェルファイアの欠点は何がある?サイズ・燃費・維持費の「3つの壁」を徹底検証
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  • ヴェルファイアの欠点は本当に多いのか?結論から解説
  • 欠点が「致命的になる人」と「気にならない人」の違い
  • 車体が大きすぎると感じる具体的な使用シーン
  • 最小回転半径がネックになる駐車場・道路環境
  • 高速道路で横風に弱いと言われる理由
  • 運転が苦手な人がストレスを感じやすいポイント
  • 実燃費が悪いと言われる理由と実際の傾向
  • ターボ車とハイブリッドで燃費評価が分かれる理由
  • 維持費が高いと感じやすい内訳(税金・保険・燃料)
  • ハイブリッドは本当にコスパが良いのか?

ヴェルファイアの欠点は本当に多いのか?結論から解説

ヴェルファイアの欠点は本当に多いのか?
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「ヴェルファイアは欠点だらけ」という評判を見かけることがありますが、これは「期待値と実際の使用環境のミスマッチ」が原因であることがほとんどです。

プロの視点で客観的に評価すると、ヴェルファイアは非常に完成度の高い車です。しかし、軽自動車やコンパクトカー、あるいは一般的なセダンの感覚で乗り換えると、以下の点において「不便だ」「コストがかかりすぎる」と感じることになります。

  • 取り回しの悪さ:物理的に大きく、死角も多いため、気楽な運転は難しい。
  • ランニングコストの高さ:重量級ボディを動かすための燃料費や、消耗品(特にタイヤ)の単価が高い。
  • 乗り心地の硬さ(特に40系):ドライバーズカーとしての性格を強めた結果、後席重視の人には「硬すぎる」と感じられる場合がある。

つまり、欠点が多いのではなく、「所有するために求められる環境や経済的なハードルが高い」というのが真実です。

欠点が「致命的になる人」と「気にならない人」の違い

欠点が「致命的になる人」と「気にならない人」の違い
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ヴェルファイアを購入して「最高だった」と満足する人と、「すぐに手放したい」と後悔する人の差はどこにあるのでしょうか。その境界線は明確です。

日常使いの環境とドライビングスキルの差

物理的なサイズの問題は、精神論では解決できません。自宅周辺の道路環境や、主な運転者のスキルが大きく影響します。

項目 致命的になりやすい人(購入注意) 気にならない人(満足度が高い)
自宅周辺 道幅が狭く、すれ違いが困難な生活道路を通る 幹線道路へのアクセスが良く、道幅に余裕がある
駐車場 古い規格の機械式駐車場や、狭いコインパーキング利用 平置きでスペースに余裕がある自宅駐車場、広めの商業施設利用
運転者 運転が苦手な配偶者も頻繁に使用する 運転が好き、または大型車の車両感覚に慣れている
使用用途 近所のスーパーや子供の送迎(チョイ乗り)がメイン 週末の遠出、高速道路を使った旅行、ゴルフなどがメイン

特に、「奥様も運転する」というご家庭の場合、事前の試乗と車庫入れ確認は必須です。ここで妥協すると、家庭内の不和につながりかねません。

維持費に対する家計の許容範囲

次に大きな壁となるのが維持費です。車両本体価格だけでなく、維持費も「高級車クラス」であることを認識しておく必要があります。

  • 致命的になるケース
    • ギリギリの予算でローンを組み、月々の維持費(ガソリン代など)を安く抑えたいと考えている。
    • 「ミニバンだからファミリーカー程度の維持費だろう」と見積もっている。
    • 数年に一度のタイヤ交換で10万円以上の出費が発生することを知らない。
  • 気にならないケース
    • 車を単なる移動手段ではなく「趣味」や「家族との特別な空間」と捉え、コストを許容できる。
    • タイヤ交換や税金などの年間コストを事前に把握し、家計に組み込めている。

車体が大きすぎると感じる具体的な使用シーン

車体が大きすぎると感じる具体的な使用シーン
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「大きいとは聞いていたが、ここまでとは…」と納車後に感じるシーンは多岐にわたります。

項目 サイズ
全長 4,995mm
全幅 1,850mm
全高 1,945mm

(出典)トヨタ ヴェルファイア 主要諸元表

具体的にストレスを感じやすいシーンは以下の通りです。

  1. 古い規格のコインパーキング
    • 枠線ギリギリになり、ドアの開閉(特に前席)に苦労します。「隣の車にドアパンチしないか」という気疲れが常に伴います。
  2. 住宅街のすれ違いと左折
    • 電柱がある狭い路地での対向車とのすれ違いや、鋭角な左折時には、内輪差による巻き込み事故のリスクが高まります。
  3. 洗車の手間
    • 全高が1.9mを超えるため、脚立を使ってもルーフ(屋根)の中央まで手が届きにくく、手洗い洗車は重労働です。洗車機に入れる際も、サイズ制限(特に高さと幅)を確認する必要があります。
  4. 高さ制限のある施設
    • 古い立体駐車場やショッピングモールの一部では「高さ2.1m以下」などの制限があり、ルーフ上のアンテナ等が干渉する恐れがあるため、入場を諦めざるを得ない場合があります。

実際にプロのモータージャーナリストも、試乗レビューの中で「前方の車両感覚の掴みにくさ」や「一人で乗る時の広すぎる感覚(持て余す感覚)」について言及しています。 以下の動画の 9:00〜(車両感覚について)16:20〜(大きすぎて虚しさを感じる点) は、購入前に必ずチェックしておきたいリアルな感想です。

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最小回転半径がネックになる駐車場・道路環境

最小回転半径がネックになる駐車場・道路環境
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車体の大きさに加え、取り回しを難しくしているのが「最小回転半径」の大きさです。

  • 一般的なコンパクトカー:4.5m〜5.0m前後
  • 一般的なMクラスミニバン(ノア・ヴォクシー等):5.5m前後
  • ヴェルファイア(19インチタイヤ装着車など):5.9m

この「5.9m」という数値は、Uターンや駐車時に大きな差となって現れます。

  • 一発でUターンできない:片側1車線の一般的な道路では、一度で回りきれず切り返しが必要になるケースが多いです。後続車がいる中での切り返しは大きなプレッシャーになります。
  • 駐車時の切り返し回数が増える:ショッピングモールの通路などで、頭から振ってバックで駐車する際、小回りが利かないため、一度で角度が決まらず何度も切り返すことになります。

高速道路で横風に弱いと言われる理由

高速道路で横風に弱いと言われる理由
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「ヴェルファイアは走りが安定している」と言われますが、それはあくまで平穏な条件下での話です。物理的な構造上、どうしても避けられない弱点があります。それが「横風への弱さ」です。

  1. 巨大な側面面積が「帆」になる
    • 背が高く、側面がフラットな箱型形状であるため、横からの風をまともに受けます。これはヨットの帆に風を受けているのと同じ状態です。
  2. 重心の高さ
    • セダンやステーションワゴンに比べて重心が高いため、風で煽られた際の揺れ幅が大きくなりやすく、ドライバーは修正舵(ハンドルでの微調整)を強いられます。

特に、高速道路でのトンネル出口や、海沿いの橋(ベイブリッジやアクアラインなど)では注意が必要です。

突風を受けると車体がグッと横に持っていかれる感覚があり、運転に慣れていない人は恐怖を感じることがあります。

また、最新の40系ではボディ剛性が強化され改善されていますが、足回りが柔らかめに設定されている旧型モデル(特に20系や30系前期の一部)では、風によるふらつきが収まりにくく、同乗者が車酔いしやすくなる原因にもなります。

運転が苦手な人がストレスを感じやすいポイント

運転が苦手な人がストレスを感じやすいポイント
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運転に自信がない方にとって、ヴェルファイアは以下の3つのポイントで「精神的な疲れ」を感じやすい車です。

  1. 左前方の死角(見切りの悪さ)
    • ボンネットに厚みがあり、運転席の位置も高いため、左前方の低い位置にある障害物(ガードレールや子供、ポールなど)が見えにくくなります。
  2. バック駐車時の「膨らみ」感覚
    • 車体が長いため、バックで駐車枠に入れる際に「内輪差」や「オーバーハング(タイヤより後ろの部分)」の感覚が掴みにくいことがあります。モニター類は充実していますが、モニター頼りの運転になりがちです。
  3. 狭い道でのすれ違い
    • 全幅1,850mmは、一般的な日本の生活道路におけるすれ違いの限界に近いサイズです。対向車が避けてくれない場合、自分がギリギリまで寄せなければならず、ホイールを縁石で擦ってしまう(ガリ傷を作る)リスクと常に隣り合わせです。

実燃費が悪いと言われる理由と実際の傾向

実燃費が悪いと言われる理由と実際の傾向
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カタログ燃費を見て「意外と走るな」と思っても、実際に所有すると「思った以上にガソリンが減るのが早い」と感じるオーナーは少なくありません。その主な理由は「車重」と「空気抵抗」にあります。

ヴェルファイアの車両重量は2トンを超えます(約2,050kg〜2,250kg)。この巨体を動かすには、発進時に大きなエネルギーが必要です。

また、高速走行時には前面投影面積(前方から見た面積)が大きいため、空気抵抗による燃費悪化も顕著です。

ストップ&ゴーが多い街乗りでの現実

特に燃費が悪化しやすいのが、信号待ちや渋滞が多い日本の市街地走行です。 2トン超えの物体を「止めて、動かす」動作を繰り返す街乗りでは、カタログ燃費の6〜7割程度まで落ち込むことも珍しくありません。

  • カタログ燃費(WLTCモード):10.3km/L前後(ガソリン車)
  • 街乗り実燃費の目安:6〜8km/L前後

(参考)グーネットマガジン | ヴェルファイアの燃費は良くない? 実際どうなのか、調べてみた

夏場にエアコンをフル稼働させ、短距離の送迎を繰り返すような使い方では、さらに燃費は厳しくなります。

「給油の回数が多くて面倒」「1回の給油金額が高くて驚く」という声は、こうした実情から来ています。

ワンポイントアドバイス
試乗時は「信号2〜3回分の街乗り」を必ず走ってください。メーターの瞬間燃費が一気に落ちるかどうかで、あなたの使い方(送迎・短距離中心)に合うかが直感的に判断できます。

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ターボ車とハイブリッドで燃費評価が分かれる理由

ターボ車とハイブリッドで燃費評価が分かれる理由
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ヴェルファイアを選ぶ際、最も悩ましいのがパワートレインの選択です。特に40系ではキャラクターが明確に分かれています。

  • 2.4L ターボガソリン車:パワフルで走りは楽しいが、燃料は「ハイオク」指定。
  • 2.5L ハイブリッド車:燃費が良く静か、燃料は「レギュラー」指定。

この「燃料種別の違い」と「実燃費の差」が、維持費に大きな影響を与えます。

【試算】年間1万km走行時の燃料代差額をシミュレーション

では、実際に年間1万km走行した場合、燃料代にどれくらいの差が出るのか試算してみましょう。

(※燃料価格はレギュラー151円/L、ハイオク162円/L、実燃費は一般的な街乗り・高速の平均値を想定して算出します)

参考gogo.gs 全国のガソリン平均価格

1. 2.4L ターボガソリン車(ハイオク仕様)

  • 想定実燃費:8.5km/L
  • 必要燃料量:約1,176L
  • 年間燃料代:1,176L × 162円約190,512円

2. 2.5L ハイブリッド車(レギュラー仕様)

  • 想定実燃費:13.5km/L
  • 必要燃料量:約741L
  • 年間燃料代:741L × 151円約111,891円

【結論】年間の差額は「約78,621円」

月々に換算すると約6,500円の差ですが、年間で約8万円、5年乗れば約40万円近い差になります。「走りの楽しさ」にこの差額を払えるかどうかが、ターボ車を選ぶかどうかの分かれ道となります。

維持費が高いと感じやすい内訳(税金・保険・燃料)

維持費が高いと感じやすい内訳(税金・保険・燃料)
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燃料代以外にも、ヴェルファイアのような大型ミニバンには特有の「高額な維持費」がかかります。購入後に「こんなにかかると思わなかった」と後悔しないよう、事前に把握しておくべきコストがあります。

意外と盲点!タイヤ交換費用は「4本10万円超」が相場

維持費の中で最も見落とされがちで、かつ高額なのがタイヤ代です。 ヴェルファイアのタイヤサイズ(18インチ〜19インチ)は大きく、SUVや高級セダン並みの価格帯です。

  • タイヤサイズ例:225/55R19(標準) や 225/65R17(オプション) など
  • 交換費用の目安(4本工賃込み):10万円〜15万円程度
    ※19インチの場合。17インチであれば8万円〜12万円程度に抑えられます。

(参考)価格.com 225/55R19タイヤ 人気売れ筋ランキング

  • 海外・アジアンタイヤ:5万円〜8万円程度

ミニバンは車重があり背も高いため、タイヤの外側が減りやすく(片減り)、コンパクトカーよりも交換サイクルが早くなる傾向があります。

3〜4年に一度、車検とは別に10万円単位の出費が発生することを予算に組み込んでおく必要があります。

※補足:ヴェルファイア(40系)は19インチが基本標準ですが、維持費を抑えるためにあえて17インチを選ぶ(またはスタッドレスで17インチにする)オーナー様もいらっしゃいます。

車検ごとの重量税と自賠責保険の負担

車両重量が2トンを超えるヴェルファイアは、重量税も高額になります。

  • 自動車重量税(2年分)32,800円(〜2.5トン以下区分)
    • ※エコカー減税対象車は免税・減税措置がありますが、年式やグレードによります。古いモデルやガソリン車は満額かかるケースが多いです。
  • 自賠責保険(24ヶ月):17,650円(※料率は改定される場合があります)

整備費用や部品交換代(オイル、ブレーキパッド等)を加えると、車検費用は10万円〜15万円コースとなるのが一般的です。

ハイブリッドは本当にコスパが良いのか?

「燃費が良いからハイブリッド一択」と考えるのは早計かもしれません。 確かに日々のガソリン代は安くなりますが、車両本体価格が高いというデメリットがあります。

  • 車両価格差:ハイブリッド車はガソリン車に比べて、おおよそ数十万円〜100万円近く高く設定されています。

先ほどの試算(年間約8万円の燃料代差額)を基にすると、車両価格の差額(例:60万円差と仮定)を燃料代だけで取り戻すには、約7.5年(約7.5万km)乗り続ける必要があります。

【ハイブリッドが「コスパ良し」となる条件】

  1. 走行距離が多い人:年間1.5万km以上走るなら、回収期間は早まります。
  2. リセールバリューを考慮する人:売却時、ハイブリッド車はガソリン車よりも高く売れる傾向があるため、トータルの収支(買ってから売るまで)で見ればお得になる可能性が高いです。
  3. 静粛性を「価値」と捉える人:コスト回収だけでなく、「静かで快適な移動空間」にお金を払うと考えれば、十分に元は取れます。

逆に、「週末しか乗らない」「年間5,000km以下」という方は、トータルコストで見るとガソリン車の方が安く済むケースも十分考えられます。

「ヴェルファイアはやめとけ」と言われる欠点は何?故障リスクと後悔しない選び方

「ヴェルファイアはやめとけ」と言われる欠点は何?故障リスクと後悔しない選び方
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  • 価格の割に内装の質感が期待外れと言われる理由
  • ドアの開閉音や細部の作りに不満が出やすい点
  • 静粛性に過度な期待をすると後悔する理由
  • 3列目シートの快適性に不満が出やすい理由
  • ヴェルファイアで故障が多いと言われる部位
  • パワースライドドアの不具合が起きやすい理由
  • CVTや電装系トラブルが指摘される背景
  • 修理費が高額になりやすい故障パターン
  • 20系・30系・40系で異なる欠点と注意点
  • 中古ヴェルファイアで必ず確認すべきポイント
  • 「ヴェルファイアはひどい」と言われる評判の真偽
  • アルファードと比較して見えるヴェルファイアの弱点
  • 欠点を理解した上で後悔しない選び方

価格の割に内装の質感が期待外れと言われる理由

価格の割に内装の質感が期待外れと言われる理由
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新車価格が500万円〜800万円、上位グレードでは1000万円を超えるヴェルファイアですが、一部のユーザーからは「内装が値段に見合っていない」という厳しい意見も聞かれます。

その主な理由は、「プラスチック部品(ハードプラ)の使用比率」にあります。 本革シートや木目調パネルなどの目立つ部分は豪華に仕立てられていますが、ふと手を伸ばしたドアポケットの下部や、センターコンソールの側面、シートの台座カバーなどに、一般的な大衆車と同じ硬いプラスチック素材が使われている箇所があります。

「1000万円近い車なのに、ここがプラスチック?」というギャップが、期待外れという評価につながりやすいのです。

特に、輸入車の高級SUVやセダンから乗り換えた人は、素材の使い分けに対する基準が厳しいため、こうした細かい部分にコストダウンを感じ取ってしまう傾向があります。

ドアの開閉音や細部の作りに不満が出やすい点

ドアの開閉音や細部の作りに不満が出やすい点
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車の質感を感じる重要な要素の一つに「音」があります。ヴェルファイアの場合、スライドドアの開閉音には高級感がありますが、フロントドアの閉まる音に関しては賛否が分かれます。

重厚な「ドスッ」という音を期待していると、意外と軽い「バムッ」という音に拍子抜けすることがあります。これは、大きなドアパネルの軽量化や、広い室内空間による反響音の影響です。

また、走行中の「内装のきしみ音」も指摘されるポイントです。 ボディが大きく開口部(スライドドアなど)が広いため、走行中のねじれや振動により、内装パネル同士が擦れて「ミシミシ」「カタカタ」という音が発生することがあります。

静粛性が高い車だからこそ、こうした微細な異音が耳につきやすく、不満の原因となります。

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静粛性に過度な期待をすると後悔する理由

静粛性に過度な期待をすると後悔する理由
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「走るリビング」と称されるほど静かなヴェルファイアですが、「無音」ではありません。 ハイブリッド車の場合、モーター走行時は極めて静かですが、その反動で以下の音が目立って聞こえるようになります。

  1. ロードノイズ
    • タイヤが路面を転がる「ゴー」という音。特に荒れたアスファルトでは、広い車内が共鳴箱のようになり、後席で音が響きやすくなる傾向があります。
  2. 風切り音
    • 高速走行時、大きなサイドミラーや箱型のボディ形状が風を切る「ヒュー」「ザワザワ」という音が聞こえてきます。
  3. エンジンの始動音
    • 静かなモーター走行から、急加速や充電のためにエンジンがかかった瞬間、そのギャップでエンジン音が騒がしく感じられます(特に4気筒エンジンの音質は高級感に欠けるという意見もあります)。

「高級車だから完全に外界と遮断される」と期待しすぎると、これらの物理的に避けられない音に対してストレスを感じてしまうかもしれません。

3列目シートの快適性に不満が出やすい理由

3列目シートの快適性に不満が出やすい理由
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ヴェルファイアは「7人(8人)乗り」ですが、3列目シートはあくまで「エマージェンシー(補助的)要素が強い」と認識しておくべきです。

  1. 座面の薄さと低さ
    • 跳ね上げ収納を実現するために、1列目・2列目に比べて座面のクッションが薄く作られています。また、床面に対して座面が低いため、大人が座ると「体育座り」のような姿勢になりやすく、長時間の移動は疲れます。
  2. 突き上げ感
    • 3列目は後輪の真上(または後ろ)に位置するため、路面の凹凸による突き上げを最もダイレクトに受けます。特に段差を越えた時の「ガツン」という衝撃は、運転席よりも大きく感じられます。
  3. 荷室とのトレードオフ
    • 3列目を快適な位置まで下げると、荷室スペースは極端に狭くなります(ゴルフバッグや大型スーツケースが積めないレベル)。フル乗車での旅行となると、人と荷物のスペース確保に頭を悩ませることになります。

ヴェルファイアで故障が多いと言われる部位

ヴェルファイアで故障が多いと言われる部位
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長く乗ることを考えると、故障リスクも気になるところです。ヴェルファイアで報告が多いトラブル箇所は、主に「可動部」と「電装系」に集中しています。

  • パワースライドドア:開閉不良、異音、ワイヤー切れ
  • エアコン(コンプレッサー・電動ファン):冷え不良、異音
  • 電動ミラー:開閉しない、モーター音だけする
  • CVT(トランスミッション):ジャダー(振動)、変速ショック(※特に走行距離が多い車両や初期モデル)

これらは、車両重量の重さや、複雑な電気仕掛けの装備が多いことが要因となっています。

パワースライドドアの不具合が起きやすい理由

パワースライドドアの不具合が起きやすい理由
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ヴェルファイアの代名詞とも言える便利なパワースライドドアですが、実はトラブルの定番箇所でもあります。 その理由は、「重いドアを、複雑な機構で動かしているから」です。

巨大なドアパネルを支えるローラー、それを引っ張るワイヤー、動力を伝えるモーター。これら全ての部品に、開閉のたびに大きな負荷がかかっています。

特に、経年劣化によるゴムパッキンの硬化や、グリス(潤滑油)切れが起こると、モーターへの負担が急増し、故障につながります。

子供の乗降頻度とメンテナンス不足の関係

ファミリーカーとして使われる場合、故障リスクをさらに高める要因があります。

  1. 子供による無理な操作
    • 動作中に手で無理やり止めようとしたり、閉まりきる前に逆方向に引っ張ったりすることで、ワイヤーに過度な力が加わり、伸びたり切れたりする原因になります。
  2. レールの砂噛み・汚れ
    • 子供が靴底についた泥や砂をステップ(レール付近)に持ち込むことで、レール上のグリスに砂が付着し、「ジャリジャリ」とローラーを削ってしまいます。

メンテナンス不足(レールの清掃や注油をしないまま放置)と、過酷な使用環境が重なることで、ある日突然「動かない」「途中で止まる」といったトラブルが発生するのです。

修理費用は片側のアッセンブリー交換で約5万円〜10万円前後かかることもあり、家計へのダメージは小さくありません。

CVTや電装系トラブルが指摘される背景

CVTや電装系トラブルが指摘される背景
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エンジンからの動力をタイヤに伝える変速機(CVT)や、各種電装系トラブルも報告されています。

【CVTトラブル】
特に2.4Lガソリン車などのCVTモデルで、発進時に「ガガガ」と車体が震えるジャダー現象が起きることがあります。これは、重量級のボディを発進させる際にCVTにかかる負荷が大きいためです。CVTフルード(オイル)の劣化を放置すると発生しやすくなるため、定期的な交換(メーカー推奨サイクルよりも早めが理想)が推奨されます。

【電装系トラブル】
ヴェルファイアは「走る家電」と言われるほど、多くの電子部品が搭載されています。 バッテリーが弱って電圧が不安定になると、スライドドア、ナビ、安全装備(センサー類)などが誤作動を起こすことがあります。特にアイドリングストップ搭載車やハイブリッド車はバッテリーへの負荷が高いため、バッテリーの寿命=電装系トラブルの始まりとなりやすいのです。

CVTや電装系のトラブルが目立つ背景には、車両の「重さ」と「多機能化」という構造的な要因があります。

特に20系などの経年車では、オルタネーター(発電機)の寿命によるトラブルが多く報告されています。

ヴェルファイアは電動スライドドア、リアエンターテインメントシステム、多数のライト類など、電力を大量に消費する装備が満載です。

常に高負荷で稼働している発電機は、一般的な乗用車よりも消耗が早く、走行距離10万km前後で突然死(発電不能により走行停止)するリスクが高まります。

また、CVTにおいてはトヨタ特有の「ニュートラル制御」が不快感の原因となるケースがあります。

これは燃費向上のため、停車中に自動的にギアをニュートラル状態にする機能ですが、発進時にギアがつながる際のショックが「ガクッ」と大きく出ることがあり、これを「故障ではないか?」と不安に思うオーナーも少なくありません。

修理費が高額になりやすい故障パターン

修理費が高額になりやすい故障パターン
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「中古で安く買えたが、修理代で結局高くついた」という悲劇を避けるために、ヴェルファイア特有の「高額修理パターン」を知っておく必要があります。

故障箇所 修理費用目安 備考
CVT本体 30万円〜70万円 最も高額。リビルト品(再生品)でも35万円〜
ハイブリッドバッテリー 20万円〜40万円 駆動用大型バッテリーの交換。10年・10万km目安
エアコン(コンプレッサー等) 10万円〜20万円 前後席独立タイプのため構造が複雑
パワースライドドア 5万円〜10万円(片側) モーターユニットごとの交換が一般的

部品のアッセンブリー交換と工賃の高さ

修理費が高騰する最大の理由は、「アッセンブリー(ASSY)交換」が基本となるからです。

例えば、「スライドドアのスイッチの接触が悪いだけ」という場合でも、スイッチ単体での部品供給がなく、「ドアロックユニット丸ごと交換」となるケースが多々あります。

数百円の部品交換で済むはずが、ユニット代で数万円請求される構造になっているのです。

さらに、エンジンルームが狭く部品が密集しているため、一つの部品を交換するために周辺の部品を多数取り外す必要があり、作業工賃(技術料)が高額になりがちです。

「部品代は安いのに、工賃だけで5万円かかった」という事態が起こりやすいのが、このクラスのミニバンの特徴です。

20系・30系・40系で異なる欠点と注意点

20系・30系・40系で異なる欠点と注意点
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ヴェルファイアは世代によって抱えているリスクや特徴が異なります。検討中のモデルに合わせて注意点を確認しましょう。

20系:2AZエンジンのオイル消費問題

初代(20系)の中古車を検討する際、最も警戒すべきなのが「エンジンのオイル異常消費」です。

主力である2.4Lエンジン(2AZ-FE型)の一部(特に中国生産エンジン搭載車)において、ピストンリングの設計上の問題により、エンジンオイルが燃焼室に入り込んでガソリンと一緒に燃えてしまう不具合が多発しました。(出典:みんカラ 今更というなかれ!トヨタ 2AZ-FEエンジンオイル消費問題!

  • 症状:気がつかないうちにオイルが減り、最悪の場合エンジンが焼き付く。
  • 対策:トヨタが保証延長(通称:サービスキャンペーン)を行っていましたが、既に期間が終了している車両も増えています。
  • 見分け方:整備記録簿で「エンジン修理(中ブロック交換など)」の履歴があるか、あるいは対策済みの車台番号・エンジン番号であるかを確認する必要があります。

30系・40系:電子制御の複雑化によるリスク

30系後期や最新の40系では、先進運転支援システム(Toyota Safety Senseなど)や快適装備が充実した反面、「センサー類の故障」が新たなリスクとなっています。

フロントガラスやバンパーに埋め込まれたセンサーやカメラが、飛び石や軽い接触事故でズレたり破損したりすると、システム全体がエラーを起こして使用不能になります。

これらの修理には、物理的な交換だけでなく、専用機器による「エーミング(校正作業)」が必要となり、修理費用が跳ね上がる要因となります。

中古ヴェルファイアで必ず確認すべきポイント

中古ヴェルファイアで必ず確認すべきポイント
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中古車選びで「ハズレ」を引かないための必須チェックリストです。

  1. 整備記録簿(メンテナンスノート)の有無
    • 最重要項目です。「いつ、どんな整備を受けたか」が不明な車両は、オイル交換がサボられていた可能性が高く、20系のオイル消費やCVTトラブルのリスクが跳ね上がります。
  2. パワースライドドアの動作確認(左右両方)
    • 電動での開閉だけでなく、「機能をOFFにして手動で開閉」してみてください。この時に「異常に重い」「引っかかりがある」場合、モーターやレールが限界に近いサインです。
  3. 内装(特に2列目・3列目)の使用感
    • 運転席だけでなく、後席のシートレールのガタつきや、カーペットの汚れを確認しましょう。ここが荒れている車両は、前オーナーに「雑に使い倒された(送迎や子供の遊び場として酷使された)」可能性が高いです。
  4. アイドリング時の異音と振動
    • エンジンをかけ、エアコンをONにした状態で、不自然な振動や「ガラガラ」「キュルキュル」という異音がないか確認してください。

ワンポイントアドバイス
整備記録簿が揃っていても安心しきらず、販売店に「直近で交換した消耗品(タイヤ・バッテリー・ブレーキ)」を必ず確認しましょう。ここが未交換だと、納車後すぐに想定外の出費になりやすいです。

「ヴェルファイアはひどい」と言われる評判の真偽

「ヴェルファイアはひどい」と言われる評判の真偽
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ネット上で見かける「ヴェルファイアはひどい」という評判。その正体は、車の性能そのものではなく、「ユーザー層のイメージ」や「マナー」に対する批判が混同されているケースが大半です。

  • 「運転が荒い」イメージ:威圧的なデザインゆえに、一部のドライバーの強引な運転が目立ちやすく、車自体の評判として語られがちです。
  • 「乗り心地がひどい(40系)」:これは先述の通り、スポーツ志向へキャラクター変更したことによる、旧型オーナーからの「硬すぎる」という戸惑いの声です。

車としての基本性能(静粛性、加速、剛性)は、間違いなく国産ミニバンの頂点に位置しており、客観的に見て「ひどい車」ではありません。むしろ、目的と合致すれば「これ以上ない最高の相棒」となります。

アルファードと比較して見えるヴェルファイアの弱点

アルファードと比較して見えるヴェルファイアの弱点
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兄弟車であるアルファードと比較した際、ヴェルファイアには明確な弱点(不利な点)が存在します。

  1. リセールバリューの安定感
    • 両車とも高いリセールを誇りますが、海外需要の太さなどから、全体平均ではアルファードの方が高値安定する傾向にあります。
  2. 乗り心地の「万人受け」
    • アルファードは柔らかく快適な乗り心地で、家族全員から不満が出にくい設定です。一方、40系ヴェルファイアの引き締まった足回りは、運転手には楽しくても、後席の家族(特に車酔いしやすい子供)からは不評を買うリスクがあります。
  3. エントリー価格の高さ
    • 40系では、アルファードには廉価グレード(Xなど)の設定がありますが、ヴェルファイアは高価な上位グレードからのスタートとなり、購入の敷居が約100万円以上高くなっています。

欠点を理解した上で後悔しない選び方

欠点を理解した上で後悔しない選び方
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最後に、ヴェルファイアを選んで後悔しないためのステップをまとめます。

  1. 「なぜヴェルファイアか」を明確にする
    • 単に「広い車がいい」ならノア・ヴォクシーで十分です。「このデザインが好き」「圧倒的なパワーが欲しい」「所有欲を満たしたい」という明確な動機が、維持費の負担を乗り越える原動力になります。
  2. 家族全員で試乗する
    • 運転席だけでなく、必ず「奥様が運転できるか」「子供が2列目・3列目で酔わないか」を確認してください。特に40系検討時は、硬めの乗り心地に対する家族の合意が不可欠です。
  3. 予算に「修理・メンテナンス予備費」を組み込む
    • 車両購入費ギリギリで買うのではなく、タイヤ交換(10万円〜)や車検、突発的な修理に備えて、常に30〜50万円程度の余裕資金を持っておくことが、精神的な安定につながります。

ヴェルファイアは、維持費やサイズという「代償」を払ってでも手に入れたいと思わせる魅力がある車です。欠点から目を背けず、正しく理解して対策することで、最高のカーライフを送ることができるでしょう。

総括:結局ヴェルファイアの欠点は何?リスクを許容できる人が手にする「最高の満足感」

ヴェルファイアの購入を検討する際、どうしても気になるのが「欠点」や「悪い評判」です。しかし、それらの多くは高級ミニバンならではの特性や、車重とサイズに起因する維持費の高さによるものでした。

重要なのは、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解し、自分の生活環境や予算に合っているか冷静に判断することです。

この記事で解説した、購入判断を下す前に必ずチェックすべき重要な要点を箇条書きでまとめています。

  • 全長約5m・全幅1.85mのボディは古い駐車場や狭い路地で致命的になる場合がある
  • 最小回転半径5.9mはUターンや車庫入れで切り返しが多くなり運転ストレスの原因になる
  • 高速道路では横風の影響を受けやすくトンネル出口や橋の上などでハンドルの修正が必要
  • 街乗り実燃費は6〜8km/L程度でストップ&ゴーが多い日本の道路環境では燃費が悪化しやすい
  • ターボ車はハイオク仕様のため年間1万km走行でハイブリッド車と約8万円の燃料費差が出る
  • 18〜19インチの大径タイヤ交換費用は工賃込みで4本10万円〜15万円が相場となる
  • パワースライドドアは経年劣化や砂噛みで故障しやすく修理費は片側5〜10万円かかる
  • 20系の中古車を選ぶ際は2AZエンジンのオイル消費問題への対策済み車両か必ず確認する
  • 最新の40系は「走り」重視の設計により後席の乗り心地が硬いと感じる場合がある
  • 内装の一部にハードプラスチックが使われており価格の割に質感が低いと感じる箇所がある
  • アルファードと比較するとエントリー価格が高くリセールバリューの安定感でやや劣る傾向がある
  • 3列目シートは座面が薄くあくまで補助的な作りでフル乗車時の荷室スペースは極端に狭い
  • 故障リスクを避けるために中古車選びでは整備記録簿の有無が最重要チェック項目となる
  • 維持費や突発的な修理費の予備費として常に30〜50万円程度の余裕資金を持っておく
  • これらの欠点を理解し許容できる環境と予算があれば家族にとって最高の移動空間となる