「家族のためにヴェルファイア30後期が欲しいけど、グレードが多すぎて選べない…」 そんな悩みを持っていませんか?全17種類とも言われる複雑なグレード構成を前に、どれが自分に合った正解なのか迷うのは当然です。
特に標準ボディとエアロボディ(Z系)、何が違うのか?グレード序列や新車価格差に見合った価値はあるのか?気になりますよね。
そこで本記事では、カタログだけでは分かりにくい装備差やコストパフォーマンスを徹底比較し、その違いを分かりやすく解説します。
決して安くはない買い物だからこそ、リセールまで見据えて後悔しないためのグレード選びをサポートします。
記事ポイント
- 複雑なグレード構成や標準ボディとエアロボディ(Z系)の決定的な違い
- 価格差を生むシート素材や快適装備の実用的なコストパフォーマンス
- 家族構成や予算に合わせて後悔しないための最適なグレードの選び方
- 売却時に損をしないために知っておくべきリセールに強いグレードと必須装備
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家族のための「ヴェルファイア30系後期」グレード選び!後悔しないための違いと正解

- ヴェルファイア30系後期のグレード構成を全体で把握する
- 標準ボディとエアロボディで何が違うのか
- 後期モデルのグレード序列はどうなっているのか
- グレード名が分かりにくい理由と整理の仕方
- グレードごとの新車価格差はどこで生まれているのか
- 装備差を考えたときのコストパフォーマンスの分岐点
- シート素材と座り心地はグレードでどれほど違うのか
- セカンドシートの違いが使い勝手に与える影響
- 内装の高級感が大きく変わる境目のグレード
- ヘッドライトや外装装備の違いは実用上どこに効くのか
- 両側パワースライドドアはどのグレードから標準か
- 7人乗りと8人乗りで選べるグレードの違い
- 家族構成別に見たシートレイアウトの考え方
- 同じグレード名でもハイブリッドとガソリンで何が違うのか
- 2.5Lと3.5Lで体感できる差と選び方
ヴェルファイア30系後期のグレード構成を全体で把握する

まず全体像を掴むために、ヴェルファイアのグレードは大きく「2つのボディタイプ」と「3つのパワートレイン(動力)」の掛け合わせで構成されていることを理解しましょう。
ここさえ押さえれば、選択肢はグッと絞り込めます。
1. ボディタイプによる分類
ヴェルファイアの顔つき(外観)は大きく2種類に分かれます。
- 標準ボディ(V系):メッキを多用した、上品でクールな「大人のラグジュアリー」スタイル。
- エアロボディ(Z系):専用エアロパーツを装着した、アグレッシブで迫力ある「威風堂々」スタイル。
2. パワートレイン(動力)による分類
予算と燃費、走り心地を決めるエンジンは3種類です。
- ハイブリッド車(2.5L+モーター):燃費と静粛性が最強。価格は高め。
- ガソリン車(2.5L):コストパフォーマンス重視。街乗りに最適。
- ガソリン車(3.5L):大排気量ならではの余裕ある加速。高速移動が多い人向け。
3. グレード構成一覧表
複雑なグレードも、ボディタイプで分けると整理しやすくなります。
| グレードランク | 標準ボディ(V系) | エアロボディ(Z系) |
|---|---|---|
| 最上級 | Executive Lounge | Executive Lounge Z |
| 上級 | VL / V"L EDITION" | ZG / Z"G EDITION" / ZR"G EDITION" |
| 中級 | V | ZR / Z"A EDITION" |
| エントリー | X | Z |
※「HYBRID」の表記は省略していますが、各グレードに対応するハイブリッド設定が存在します(一部例外あり)。
出典:旧車情報 | ヴェルファイア | トヨタ自動車WEBサイト
「※正確な主要諸元や装備詳細については、トヨタ公式サイトの『ヴェルファイア(2015-2023年モデル)カタログ情報』をご参照ください。」
標準ボディとエアロボディで何が違うのか

「見た目が少し違うだけでしょ?」と思われがちですが、実は「内装の雰囲気(色)」にも決定的な違いがあります。ここは奥様や子供たちの意見が分かれる重要なポイントです。
外装デザイン:上品さ vs 迫力
- 標準ボディ:フロントバンパーの両端がすっきりしており、フォグランプ周りもシンプル。シルバーメッキが際立つ、知的で落ち着いた印象を与えます。
- エアロボディ:バンパー端まで大きく張り出したメッキガーニッシュ(通称:バーベルデザイン)が特徴。重心が低く見え、ドッシリとした迫力があります。中古車市場でも圧倒的に人気があるのはこちらです。
内装色:明るさ vs 高級感
ここが見落としがちなポイントです。
- 標準ボディの内装:基本は「フラクセン(アイボリー/ベージュ系)」です。車内が明るく広く感じられ、リビングのような開放感があります。
- エアロボディの内装:基本は「ブラック」です。シックで汚れが目立ちにくく、スポーティかつ高級感のある空間になります。
💡ファミリーへのアドバイス
小さなお子様がいて「泥汚れやお菓子の食べこぼしが気になる」という場合は、汚れが目立ちにくいエアロボディ(ブラック内装)の方が精神衛生上良いかもしれません。逆に「車内は明るい方が好き」なら標準ボディが有力候補になります。
後期モデルのグレード序列はどうなっているのか

予算を決めるために、グレードの「格付け(序列)」を4つの階層で理解しておきましょう。価格帯は335万円〜775万円と幅広いです。
(参考)グーネット ヴェルファイア(トヨタ)の歴代モデル・グレード別カタログ情報
第1階層:エントリーグレード(X / Z)
- 価格帯:335万円〜480万円前後
- 特徴:最も手頃なモデル。シートはファブリック(布)。このグレードのみ8人乗りの設定があります。見た目はヴェルファイアですが、装備は必要最低限です。
第2階層:中級グレード(V / ZR / Z”A EDITION”)
- 価格帯:450万円〜550万円前後
- 特徴:ここからシートが合成皮革になり、高級感がグッと増します。快適装備とのバランスが最も良く、コスパ重視派の「正解」になりやすい層です。
第3階層:上級グレード(VL / ZG / “G EDITION”系)
- 価格帯:500万円〜565万円前後
- 特徴:2列目シートが「エグゼクティブパワーシート」になります。電動オットマンなどがつき、後席の快適性が飛躍的に向上します。「おもてなし」を重視するならこのランク以上です。
第4階層:最上級グレード(Executive Lounge系)
- 価格帯:740万円〜775万円
- 特徴:別格のVIP仕様。シートはプレミアムナッパ本革。ナビやJBLサウンドも全部入り。価格も装備も「あがり」のグレードです。
グレード名が分かりにくい理由と整理の仕方

「VだのZだの、Gエディションだの、暗号みたいで覚えられない!」
そう感じるのは当然です。ヴェルファイアのグレード名は命名規則が不統一なため、非常に難解です。しかし、以下の「読み解きの5つの法則」を知っていれば、カタログがスラスラ読めるようになります。
- 「Z」が入っていればエアロボディ
- 例:Z、ZG、ZR、Executive Lounge Z
- これ以外(X、Vなど)はすべて標準ボディです。
- 「HYBRID」が付くか付かないか
- これが付けばハイブリッド車。付かなければガソリン車です。
- 「”EDITION”」は特別・上級の証
- “G EDITION” や “L EDITION” が付くと、シートなどの装備が豪華になっていることを意味します。
- 「R」はハイブリッドのエアロボディ
- 「ZR」というグレード名は、「Z(エアロ)」のハイブリッド版を指す特別な名称です。
- 「X」はエントリーグレードの例外
- 標準ボディのエントリーは「X」ですが、エアロボディのエントリーは「Z」です。ここが混乱の元ですが、「X=一番ベーシック」と覚えましょう。
【簡易判別チャート】
- エアロで豪華装備がいい 👉 Z”G EDITION” や ZG
- エアロで燃費重視がいい 👉 HYBRID ZR
- 標準ボディで豪華装備がいい 👉 VL や V”L EDITION”
グレードごとの新車価格差はどこで生まれているのか

エントリーモデル(約335万円)と最上級モデル(約775万円)。この約440万円もの価格差は、一体どこから生まれているのでしょうか? 単なる「ブランド料」ではありません。実用性と快適性に直結する物理的な装備差が価格に反映されています。
主な価格上昇の要因は以下の4点です。
- シート素材と機能(最重要)
- ファブリック → 合成皮革 → 本革(ナッパレザー)へと質感が向上。
- さらに2列目シートが、手動調整 → 電動パワーシート → 飛行機のファーストクラスのような「エグゼクティブラウンジシート」へと進化します。これだけで数十万〜数百万の価値差があります。
- パワートレインのコスト
- ガソリン2.5Lを基準にすると、3.5Lエンジンは約20〜40万円高、ハイブリッドは約80〜100万円高になります。ハイブリッドシステムや大排気量エンジンの製造コストがそのまま価格に乗っています。
- 先進装備と快適機能
- カーナビ(T-Connect SDナビ+JBLサウンド)や、高度な駐車支援システムなどは、最上級グレードでは標準装備ですが、下位グレードでは高額なオプション、あるいは装着不可となります。
- 内装・外装の加飾
- ホイールサイズ(16インチ〜18インチ)、木目調パネルの質感、ステアリングの素材など、グレードが上がるごとに細部の作り込みが豪華になります。
価格差は「後席に乗る人の快適性」と「パワートレインの性能」に大きく依存しています。
「運転手がメインで、後ろは子供が乗るだけ」なら過剰な装備は不要ですし、「祖父母を乗せて快適に旅行したい」なら上位グレードのシート機能は価格以上の価値を発揮します。
装備差を考えたときのコストパフォーマンスの分岐点

「結局、いくらのグレードを買えば損しないの?」という疑問に対する答えは、ズバリ「中級グレード(V / ZR)」が最大の分岐点です。
価格と装備のバランスを分析すると、以下の3つのゾーンで判断できます。
- 予算重視ゾーン(エントリー:X / Z)
- ヴェルファイアの見た目と広さは手に入りますが、内装はファブリックで機能も最低限。正直なところ、「価格の割に高級感が足りない」と感じやすいゾーンです。「とにかく安く乗りたい」「8人乗りが絶対条件」という方以外には推奨しにくいのが本音です。
- コスパ最強ゾーン(中級:V / ZR)
- エントリーから約100万円アップしますが、「合成皮革シート」「運転席・助手席パワーシート」などが標準装備になります。この+100万円で車内の質感が劇的に変わり、満足度が価格差以上に跳ね上がります。ここが「ヴェルファイアらしさ」を味わえる最低ラインと言えます。
- 快適性・リセール投資ゾーン(上級:Z”G EDITION” / ZG)
- さらに約50万円アップしますが、2列目シートが電動化(エグゼクティブパワーシート)され、売却時の価値(リセールバリュー)も非常に高い人気の価格帯です。「買う時は高いが、売る時も高い」ため、実質的なコストパフォーマンスはここが最強という見方もできます。
シート素材と座り心地はグレードでどれほど違うのか

毎日肌に触れるシート素材は、満足度に直結します。グレードによって大きく3種類に分かれますが、ファミリー層には「合成皮革」が圧倒的におすすめです。
- ファブリック(布):エントリーグレード
- 特徴:柔らかく、夏場も蒸れにくい。座り心地はソファに近い感覚です。
- 注意点:高級感には欠けます。また、ジュースやコーヒーをこぼした際に染み込みやすく、小さなお子様がいる家庭では汚れ対策が必須です。
- 合成皮革:中級~上級グレード
- 特徴:本革に近い見た目の高級感がありながら、耐久性が高いです。
- メリット:汚れに強い!: 食べこぼしや泥汚れもサッと水拭きできるため、子育て世代にとって最強の素材です。座り心地も適度な張りがあり、長距離でも疲れにくい設計です。
- プレミアムナッパ本革:最上級グレード(Executive Lounge)
- 特徴:しっとりと肌に吸い付くような、極上の柔らかさ。
- 注意点:座り心地は最高ですが、デリケートなのでメンテナンスが必要です。ジーンズの色移りや鋭利な物による傷には注意が必要です。
セカンドシートの違いが使い勝手に与える影響

ヴェルファイアの主役である2列目シート(セカンドシート)は、グレードによって「形状」と「動き」が異なります。ここが使い勝手を分ける最大のポイントです。
1. リラックスキャプテンシート(手動)
- 採用グレード:X、Z、V、ZR(7人乗り)
- メリット:手動なのでスライド操作が速いです。「3列目にサッと乗り込みたい」「子供が自分で動かせる」といった場面でストレスがありません。最大830mmの超ロングスライドが可能で、足元を広大に使えます。
- デメリット:オットマンなどの調整も手動です。
2. エグゼクティブパワーシート(電動)
- 採用グレード:Z”G EDITION”、ZG、VLなど
- メリット:リクライニングとオットマンが電動で動き、高級感抜群です。ヘッドレストも大型化され、包み込まれるような寝心地が得られます。
- デメリット:電動のため動作がゆっくりです。雨の日の乗り降りなどで「早く動かしたい!」という時に少しもどかしさを感じるかもしれません。また、シート自体が大きいため、3列目へのウォークスルー(シート間の通路)は少し狭くなります。
3. エグゼクティブラウンジシート(VIP仕様)
- 採用グレード:Executive Lounge系
- 特徴:座り心地は最高峰ですが、シートが巨大で固定式アームレストがあるため、ウォークスルーは不可です。3列目への移動は一度外に出るか、シートを前に倒す必要があります。ファミリーユースでは動線が悪くなる可能性があります。
内装の高級感が大きく変わる境目のグレード

「せっかく高い車を買うなら、友達に『いい車だね!』と言われたい」。そう思うなら、中級グレード(V / ZR)以上を選ぶのが鉄則です。
ここが内装の質感がガラリと変わる「高級感の境界線」です。
- 境界線より下(X / Z)
- シートは布製、インパネ周りの装飾も控えめで、どうしても「商用車っぽさ」や「ベースグレード感」が漂います。
- 境界線より上(V / ZR 以上)
- 合成皮革シートに加え、木目調パネルの質感がアップし、ステアリングも本革巻きになります。ドアを開けた瞬間に飛び込んでくる景色が「高級車」そのものになります。さらに、LEDルームランプなどの照明類もリッチになり、夜間の雰囲気も別物です。
ヘッドライトや外装装備の違いは実用上どこに効くのか

見た目のカッコよさだけでなく、夜道の運転のしやすさ(安全性)に関わるのがライト類です。
2眼LED vs 3眼LEDヘッドライト
- 2眼(標準):必要十分な明るさですが、点灯パターンはシンプルです。
- 3眼(上級・オプション):見た目の鋭さが段違いで、中古車市場でも高く評価されます(リセールに影響)。機能面でも、照射範囲を自動で細かく制御する「アダプティブハイビームシステム」が使えるケースが多く、夜間の視認性が圧倒的に高いです。
シーケンシャルウインカー(流れるウインカー)
「内側から外側へ流れる」光り方は、対向車や歩行者からの注目度が高く、右左折時の意思表示が明確になります。見た目の満足感だけでなく、安全性向上にも寄与する装備です。
パワーバックドア(自動開閉)
- ヴェルファイアのバックドアは非常に巨大で重いです。小柄な女性や子供が開閉するのは大変危険。
- 上級グレード(VL / ZG等)には標準装備されていますが、下位グレードではオプション設定の場合があります。買い物や子供の送り迎えで頻繁に荷物を出し入れするなら、絶対に欲しい実用装備です。
両側パワースライドドアはどのグレードから標準か

ヴェルファイアは車高が高く、ドアが大きいため、お子様の乗り降りや荷物の積み下ろしにおいて「両側パワースライドドア」は必須の機能です。
これは、30系後期モデルの改良によって状況が変わっており、注意が必要です。
- 2021年4月の一部改良後
- なんと、全グレードで両側パワースライドドアが標準装備となりました。
- したがって、後期モデルの中でも特に新しい年式を中古で検討する場合、グレードを問わずこの機能がついています。
- 2021年4月の一部改良前
- エントリーグレードの「X」や「Z」では、片側のみ標準、またはオプション設定となっている場合があります。
- 中古車を選ぶ際は、年式が古いモデルの場合、「両側パワースライドドア」が装着されているかを必ず確認しましょう。この装備がないと、日常の使い勝手が大きく低下します。
※「年式による細かい装備差や、前期・後期の見分け方については、【ヴェルファイア30系前期・後期の違いを徹底比較!外観・安全装備・リセール】の記事で詳しく解説しています。」
💡リセールバリューの観点
ヴェルファイアは両側パワースライドドアが付いていて当たり前という認識が市場で定着しているため、この装備がないと査定で大きくマイナス評価になります。後悔しないためには「両側付き」を選ぶのが鉄則です。
7人乗りと8人乗りで選べるグレードの違い

ファミリーカーとして最も悩ましいのが「何人乗りにするか」という選択です。ヴェルファイアは7人乗り(2列目キャプテンシート)が人気ですが、8人乗りが選べるグレードは限られています。
| 乗り定員 | 2列目シート形状 | 選べるグレード(後期) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 7人乗り | 独立式キャプテンシート | ほとんどのグレードで選択可能 |
快適性・リセールバリューで有利。 2列目間にウォークスルーあり。 |
| 8人乗り | ベンチシート(3人掛け) | エントリーのX、Zグレードのみ |
圧倒的な乗車人数。 2列目シートを跳ね上げれば広大な荷室になる。 |
つまり、8人乗りが必須の場合、必然的に「X」または「Z」というエントリーグレードから選ぶことになります。
その他のV系、ZR系、Executive Lounge系といった中級・上級グレードはすべて7人乗り仕様です。
家族構成別に見たシートレイアウトの考え方

7人乗りと8人乗り、どちらを選ぶべきかは、家族のライフスタイルによって決まります。
1. 7人乗りが最適な家族
- 家族構成:4人〜5人(例:夫婦+子供3人)
- メリット:
- 快適性:2列目のキャプテンシートは独立しており、まるでソファのような座り心地です。
- 利便性:2列目間に通路(ウォークスルー)があるため、車外に出ることなく3列目への移動やお世話が可能です。
- リセール:中古車市場では7人乗りの人気が圧倒的に高く、高額査定が期待できます。
- 結論:リセールを考慮し、快適性を重視するなら7人乗り一択です。
2. 8人乗りが最適な家族
- 家族構成:6人以上、または多量の荷物を積む機会が多い(例:大家族、アウトドア派)
- メリット:
- 乗車定員:最大8人まで乗せられるため、祖父母や友人を乗せる機会が多い場合に便利です。
- 荷室:2列目ベンチシートを前方に跳ね上げれば、広大なフラットな荷室空間が生まれます。車中泊や大きな荷物を積むのに有利です。
- 結論:乗車人数と積載能力を最優先するなら8人乗りですが、リセールでは不利になることを覚悟しておきましょう。
同じグレード名でもハイブリッドとガソリンで何が違うのか

例えば「Z G EDITION」という同じグレード名でも、ハイブリッド(HYBRID ZR G EDITION)とガソリン(Z G EDITION)では、単に燃費が違うだけでなく、車両の性格が全く異なります。
| 項目 | 2.5L ガソリン | 3.5L ガソリン | ハイブリッド |
|---|---|---|---|
| 走り | 軽快で必要十分 (CVT) |
余裕の加速 (8速AT) |
圧倒的静粛性 (モーター) |
| 燃費 (JC08) |
11.6~12.0 km/L |
10.6~10.8 km/L |
18.4~19.4 km/L |
| 価格差 (目安) |
基準価格 (最も安い) |
約40万円高い | 約80万円高い |
| リセール | 最強 (輸出需要◎) |
高いが2.5Lに劣る | 国内需要メイン |
出典:トヨタ自動車株式会社 ニュースリリース(2017年12月25日発表)
URL:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/20433735.html
※燃費はグレード・駆動方式により異なります。
💡家族向け判断基準
- 年間走行距離が10,000km以下:ガソリン車(2.5Lまたは3.5L)で十分。初期費用が安く、リセールも高いため、トータルコストが安くなる可能性が高いです。
- 年間走行距離が15,000km以上:ハイブリッド車が有利。静かで長距離移動の疲労が軽減され、ガソリン代の節約効果も高まります。
2.5Lと3.5Lで体感できる差と選び方

ガソリン車を選ぶ場合、2.5Lと3.5L(V6エンジン)のどちらにすべきか迷います。この2つのエンジンは、運転時の満足度に大きく関わるポイントです。
| 項目 | 2.5Lエンジン | 3.5L(V6)エンジン |
|---|---|---|
| 新車価格差 | 基準 | 約40万円高い |
| 加速性能 |
「必要十分」だが、 多人数乗車や坂道では少しもたつく |
「力強く余裕がある」。 高速道路での追い越しや合流が非常に楽 |
| 静粛性 | 普通 | 非常に高い(V6エンジンの滑らかさによる) |
| 維持費 | 自動車税・燃費で有利 | 自動車税が高く、燃費も最も悪い |
| リセール | 海外需要が高く、残価率が高い | 中古車市場での評価は高いが、2.5Lには一歩譲る |
私たちが「2.5Lモデルでも十分満足できる」と推す根拠が、この実走行データにあります。 実際に高速道路でロードノイズ(走行音)を計測しており、高級ミニバンに相応しい静けさが確保されていることが分かります。前期モデルから進化した安全装備の挙動と合わせてご確認ください。
💡家族向け判断基準
- 街乗り、近所の送り迎えが中心:2.5Lで十分です。加速性能に目をつぶれば、維持費の安さと高いリセールバリューがメリットになります。
- 高速道路での長距離移動、多人数乗車が多い:3.5Lを強くおすすめします。余裕のある加速は運転のストレスを大幅に軽減し、静かで滑らかな乗り心地は同乗者の快適性を向上させます。40万円の価格差は、日々の満足度で回収できるでしょう。
ヴェルファイア30系後期の賢い購入戦略!リセールを最大化する装備と違い

- 中古車市場で評価が高い後期グレードの傾向
- リセールに影響しやすい装備と影響しにくい装備
- Z系グレード内で迷いやすいポイント
- エグゼクティブラウンジ系はどんな人に向いているか
- 価格・装備・リセールを踏まえた現実的な選択肢の絞り方
中古車市場で評価が高い後期グレードの傾向

中古車市場、特に海外輸出(マレーシア等)を意識した相場において、評価されるグレードには明確な偏りがあります。
1. ボディタイプは「エアロ(Z系)」一択
- エアロボディ(Z系):圧倒的な人気です。標準ボディ(V系)と比較すると、売却時に数十万円の差がつくことが珍しくありません。リセールを気にするなら迷わず「Z」が付くグレードを選びましょう。
2. エンジンは「2.5Lガソリン」が最強
- 2.5Lガソリン:海外の関税や需要の関係で、輸出転売において最も有利なのがこのエンジンです。残価率(購入価格に対する売却額の割合)は全グレード中でトップクラスです。
- ハイブリッド:国内需要は高いですが、海外輸出の需要がガソリン車ほど強くないため、リセール率ではガソリン車に一歩譲ります。
- 3.5Lガソリン:人気はありますが、排気量が大きく税金等の維持費がかさむため、2.5Lほどの万能感はありません。
3. 最も強いグレードは「Z “G EDITION”」
- 装備の豪華さと価格のバランスが絶妙な「2.5L Z “G EDITION”」が、リセール市場の王者です。合成皮革シートやパワーバックドアなどの上級装備が標準でありながら、輸出需要に合致したスペックを持っています。
リセールに影響しやすい装備と影響しにくい装備

「後で付けられるものは評価が低く、後で付けられないものは評価が高い」。これが鉄則です。特に以下の「三種の神器」と呼ばれるメーカーオプションは、有無で査定額が激変します。
絶対に欲しい「プラス査定」装備(三種の神器)
- ツインムーンルーフ(サンルーフ)
- 影響度:特大(+10〜30万円以上)
- 新車時オプション価格(約12万円)以上の価値が、売却時にそのまま、あるいはそれ以上になって返ってくる魔法の装備です。開放感だけでなく、輸出必須条件になることも多いため、絶対に装着済みの個体を探してください。
- 3眼LEDヘッドライト+シーケンシャルウインカー
- 影響度:大
- 見た目の高級感が段違いです。2眼(標準)だと、どんなに上位グレードでも「顔つきが安っぽい」と判断され、大幅な減額対象になりかねません。
- デジタルインナーミラー(ブラインドスポットモニター)
- 影響度:中
- 安全装備としても優秀ですが、輸出要件に含まれることが多いため、付いていると加点されやすい装備です。
意外と影響しにくい装備
- 両側パワースライドドア:後期モデルでは標準装備化されたため、差別化要因にはなりません。
- 純正以外のナビ・ホイール:社外品の高級ナビやホイールにお金をかけても、査定では「純正品欠品」としてマイナスになることさえあります。純正至上主義であることを覚えておきましょう。
Z系グレード内で迷いやすいポイント

エアロボディの「Z」が付くグレードは種類が多く、混乱の元凶です。リセール視点で見るべき違いを整理します。
- Z(エントリー)
- 最も安く買えますが、内装がファブリックで、上位グレードに比べてリセール率はやや落ちます。「安く買って乗り潰す」ならアリですが、資産価値としては弱いです。
- Z “G EDITION”(上級)
- 一番の推奨グレード。合成皮革シート、エグゼクティブパワーシートなど、見た目と機能が高級車仕様になっており、市場評価が抜群に安定しています。
- ZG(3.5L 上級)
- 装備は “G EDITION” とほぼ同じでエンジンが3.5Lになったもの。走りは良いですが、リセール率だけで見ると2.5Lの “G EDITION” の方が優秀なケースが多いです。
- ZR / ZR “G EDITION”(ハイブリッド)
- ハイブリッド専用グレード。燃費は良いですが、車両本体価格が高いため、売却時の「値落ち幅(損失額)」はガソリン車より大きくなる傾向があります。
エグゼクティブラウンジ系はどんな人に向いているか

最上級の「Executive Lounge」および「Executive Lounge Z」は、リセールバリューを第一に考える人には向きません。
- リセールの現実
- 新車価格が750万円オーバーと高額ですが、中古市場では値落ちが激しいグレードです。3年後の残価率は、Z “G EDITION” などの人気グレードと比較して低くなる傾向があります。
- 向いている人
- 「損失が出てもいいから、最高の移動空間が欲しい」という富裕層や法人役員。
- 「家族への感謝を最高の形で示したい」という、採算度外視のパパ。
- 賢い買い方
- 値落ちが激しいということは、「中古車で買う側」にとっては非常にお買い得ということです。新車時700万円超のVIPカーが、中古なら手の届く価格で手に入るため、中古購入なら満足度は非常に高いです。
※「エグゼクティブラウンジの特別な装備内容や、他グレードとの価格差の妥当性については、『ヴェルファイア エグゼクティブラウンジと他グレードの違い!価格差は妥当?』の記事で深掘りしています。」
価格・装備・リセールを踏まえた現実的な選択肢の絞り方

最後に、あなたのニーズに合わせた「正解」のグレードを提案します。
① リセール重視&満足度重視の「鉄板チョイス」
- 推奨グレード:2.5L Z “G EDITION”
- 必須装備:ツインムーンルーフ、3眼LEDヘッドライト
- 理由:売る時に最も高く売れる可能性が高く、乗っている間の高級感・快適性も文句なし。最も失敗のない選択です。
② 予算重視だがリセールも捨てたくない「賢約チョイス」
- 推奨グレード:2.5L Z(7人乗り)
- 必須装備:ツインムーンルーフ
- 理由:エントリーグレードですが、エアロボディの「Z」であれば需要はあります。ただし、必ずムーンルーフ付きを選んでください。これがないとリセールがガクンと落ちます。
③ 長く乗り続ける&維持費重視の「実用チョイス」
- 推奨グレード:HYBRID ZR または HYBRID Z
- 理由:リセール率よりも、日々のガソリン代や静粛性を重視するならハイブリッドです。10年以上乗り潰すつもりなら、リセールを気にする必要はありません。
④ 中古でお得に贅沢したい「一点豪華チョイス」
- 推奨グレード:3.5L ZG または Executive Lounge Z
- 理由:新車では高額で敬遠されがちな大排気量モデルや最上級グレードは、中古市場では割安感が出ます。「え?この装備でこの値段?」という掘り出し物に出会える可能性があります。
ヴェルファイア選びは、「誰を乗せるか」と「いつ手放すか」を決めることで、自然と正解が見えてきます。このガイドを参考に、あなたとご家族にとって最高の一台を見つけてください。
【総括】ヴェルファイア30系後期のグレードの違いを完全攻略!最適な「正解」はこれだ
全17種類という複雑なグレード構成を持つヴェルファイア30系後期ですが、本記事で解説した「ボディタイプ」「パワートレイン」「シート形状」の違いを整理すれば、ご自身に最適な一台が必ず見つかります。
価格や装備差だけでなく、将来手放す際のリセールバリューまで考慮した「資産価値」の視点を持つことが賢い選び方です。後悔しない購入のために押さえておくべき要点を箇条書きでまとめています。
- グレード構成は上品な「標準ボディ(V系)」と迫力の「エアロボディ(Z系)」の2種類
- 中古車市場での人気とリセールを重視するならエアロボディ(Z系)一択
- 標準ボディの内装は明るいベージュ系、エアロボディは精悍なブラック系が基本
- 価格差を生む最大の要因はシート素材・2列目の電動機能・搭載エンジンの違い
- コストパフォーマンスと装備のバランスが最強なのは「2.5L Z “G EDITION”」
- リセールバリューは海外輸出の需要が強い「2.5Lガソリン車」が最も有利
- 売却額を左右する三種の神器は「ツインムーンルーフ」「3眼LED」「デジタルインナーミラー」
- 特にツインムーンルーフは有無で数十万円の査定差が出るため必須オプション
- 2021年4月以降のモデルであれば全グレード「両側パワースライドドア」が標準装備
- 8人乗り(ベンチシート)が選択できるのはエントリーグレード(X・Z)のみ
- 2列目の快適性は独立したキャプテンシートが圧倒的で7人乗りの市場需要が高い
- 年間走行距離が1.5万km以上なら静粛性と燃費に優れるハイブリッド車がおすすめ
- 高速移動が多く余裕のある力強い加速を求めるなら3.5L V6エンジンモデル
- 最上級グレードは新車からの値落ち幅が大きいが中古車購入なら割安感がありお得
- 資産価値を最大化する鉄板の組み合わせは「Z系エアロ×ガソリン×人気オプション」
