210系クラウンの中古車を検討する際、ロイヤルサルーンとロイヤルサルーンGにはどのような違いがあるのか、気になる人も多いでしょう。
価格だけでなく、装備や内装、後席の快適性まで比較することが、後悔しない中古車選びにつながります。
本記事では、ロイヤル・ロイヤルサルーン・ロイヤルサルーンGの位置付けを整理し、ロイヤルサルーンGだけに標準装備される主な機能や内装の違い、前期・後期、ガソリン車・ハイブリッド車の選び方まで詳しく解説します。
記事ポイント
- ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの装備・内装・価格の違い
- ロイヤルサルーンGだけに標準装備される主な機能と後席の快適性
- 前期・後期やガソリン車・ハイブリッド車の違いと選び方
- 中古車購入時の確認ポイントや故障リスク、グレード別に向いている人
▼聴くブログ記事(本ブログ記事)はこちらより
クラウン210系ロイヤルサルーンGの違いを装備・内外装から比較

- 210系クラウンのロイヤル・ロイヤルサルーン・Gの位置づけ
- ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの主な違い
- ロイヤルサルーンGだけに標準装備される主な機能
- ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの内装の違い
- 運転席・助手席のシートや快適装備はどう違う?
- 後席のパワーシートや快適装備はどう違う?
- ナビ・オーディオ・エアコンの装備差
- 外装やホイールでロイヤルサルーンGを見分けられる?
- 新車時の価格差に見合う装備内容だった?
210系クラウンのロイヤル・ロイヤルサルーン・Gの位置づけ

210系クラウンには、落ち着いた高級感を重視する「ロイヤルシリーズ」と、スポーティーな外観や走りを特徴とする「アスリートシリーズ」が用意されました。
ロイヤルシリーズのグレードは、次の3段階に分かれています。
- ロイヤル:必要な装備を備えたエントリーグレード
- ロイヤルサルーン:快適装備を充実させた中間グレード
- ロイヤルサルーンG:前席・後席の上級装備を備えた最上級グレード
ロイヤルサルーンGは、単に内装を豪華にしたグレードではありません。
運転席の利便性に加えて、リヤパワーシートやサンシェードなど、後席で過ごす人の快適性を高める装備が充実しています。
一方、ロイヤルサルーンは自分で運転するオーナーに必要な装備をひととおり備えつつ、車両価格を抑えたバランス型です。
中古車選びでは、最上級という言葉だけでGを選ぶのではなく、後席装備を実際に使うかどうかを考える必要があります。
ロイヤルシリーズ3グレードの特徴と価格帯
発売当初の2.5Lガソリン・2WD車を基準にすると、価格と位置づけは次のようになります。
| グレード | 発売当初の新車価格 | 主な位置づけ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ロイヤル | 約353万円 | エントリーグレード | 装備を必要最小限に抑えたい人 |
| ロイヤルサルーン | 約410万円 | 中間グレード | 自分で運転する機会が多く、快適性も重視する人 |
| ロイヤルサルーンG | 約482万円 | 最上級グレード | 後席の快適性や上級装備を重視する人 |
出典:トヨタ公式|TOYOTA、クラウンをフルモデルチェンジ(2012年12月25日)

ひさ
新車時の価格差が約72万円もあると、中古でも『G』はお買い得なのか迷うところだね。

誠
エンジンや基本骨格は同じだからね。差額の正体は完全に『電装品と後席の快適装備』だよ。そこを使うかどうかが分かれ道だね。
ロイヤルサルーンとロイヤルサルーンGの発売当初の価格差は、2.5Lガソリン・2WD車で約72万円でした。
ただし、この金額は発売当初の一例です。ハイブリッド車や4WD車、マイナーチェンジ後では価格が異なります。
また、この差額がそのまま走行性能の差になるわけではありません。
同じ動力方式同士で比較した場合、エンジンやトランスミッションなどの基本部分は共通です。価格差の中心は、安全・快適装備と後席装備にあります。
ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの主な違い

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの違いは、外観よりも装備内容に表れています。
大きなポイントは、次の4つです。
- 運転席のポジション調整・記憶機能
- 後席のパワーシートや操作機能
- サンシェードやイージークローザーなどの快適装備
- 衝突回避支援や運転支援装備の標準化
ロイヤルサルーンGでは、マイコンプリセットドライビングポジションシステムやリヤパワーシート、電動式リヤサンシェードなどが標準装備されています。
ロイヤルサルーンでも一部の機能をメーカーオプションやパッケージオプションで追加できました。
そのため、中古車では「ロイヤルサルーンだから装備が少ない」とは限りません。
前の所有者がどのオプションを選んだかによって、Gに近い装備を持つ車両も存在します。
装備・価格・おすすめ用途の比較表
| 比較項目 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| グレードの位置づけ | ロイヤルシリーズ最上級 | 中間グレード |
| 外観デザイン | ロイヤルサルーンと大きな差はない | Gと基本デザインは共通 |
| 前席 | パワーシートに加えてポジション記憶機能が充実 | 基本的なパワーシートを装備 |
| 後席 | リヤパワーシートや後席操作機能を標準装備 | 基本は固定式。パッケージ装着車あり |
| サンシェード | 電動式リヤ、手動式リヤドアを標準装備 | 電動式リヤはオプション設定あり |
| ドアの利便性 | 前後ドアとラゲージにイージークローザー | 装備範囲が限定的 |
| 運転支援装備 | 上級装備を標準化 | 一部はパッケージオプション |
| 発売当初の価格差 | 約72万円高い | Gより約72万円安い |
| おすすめ用途 | 家族・高齢者・顧客などを後席に乗せる | 通勤、買い物、夫婦でのドライブ |
ロイヤルサルーンGの魅力は、後席を含めた装備が最初からまとまっていることです。
一方、後席をほとんど使わない人にとっては、価格差に含まれる装備を十分に活用できない可能性があります。
中古車では新車時ほど価格差が大きくない場合もあるため、年式や走行距離、車両状態が同程度なら、装備の充実したGを選ぶ価値が高まります。
ロイヤルサルーンGだけに標準装備される主な機能

ここでいう「Gだけに標準装備」とは、ロイヤルサルーンでは一切選べないという意味ではありません。
ロイヤルサルーンではオプション扱いだった装備や、複数機能をまとめたパッケージを選ばなければ付かなかった装備が、Gでは標準化されています。
代表的な装備は次のとおりです。
- マイコンプリセットドライビングポジションシステム
- リヤパワーシート
- 後席用コントロールスイッチ
- 電動式リヤサンシェード
- 手動式リヤドアサンシェード
- 雨滴感応式オートワイパー
- 自動防眩インナーミラー
- 前後ドアを含むイージークローザー
- カードキー
- 前席・後席のアクセサリーソケット
中古車を比較するときは、カタログ上のグレード名だけでなく、これらの装備が実際に付いているか、正常に作動するかまで確認しましょう。
運転支援・快適装備の違い
ロイヤルサルーンGでは、プリクラッシュセーフティシステムやレーダークルーズコントロールなどを含む上級の運転支援装備が標準化されていました。
一方、ロイヤルサルーンでは年式や仕様に応じて、パッケージオプションとして用意されていたものがあります。
そのため、安全装備についても「Gにしか付いていない」と一律に判断することはできません。
前期・後期でも安全装備の内容が変わるため、中古車では次の項目を確認する必要があります。
- 初度登録年月
- 前期型か後期型か
- ステアリングスイッチの種類
- メーター内に警告表示がないか
- レーダークルーズコントロールの有無
- 販売店が提示する装備表や車台番号情報
快適装備では、雨の量に応じて作動するオートワイパーや、後続車のヘッドライトのまぶしさを抑える自動防眩インナーミラーなどがGの特徴です。
派手な装備ではありませんが、日常的に運転する人にとって便利で、長距離運転時の負担軽減にもつながります。
後席を重視したGならではの装備
ロイヤルサルーンGを選ぶ最大の理由は、後席装備の充実です。
代表的なものとして、次の装備が挙げられます。
- 電動で角度を調整できるリヤパワーシート
- 後席から一部機能を操作できるセンターアームレスト
- 後方からの日差しを遮る電動式リヤサンシェード
- リヤドアからの日差しを抑える手動式サンシェード
- 後席でも電源を使えるアクセサリーソケット
- 前後ドアを半ドア状態から閉めるイージークローザー
こうした装備は、後席に家族や高齢者、仕事上の顧客を乗せる場合に役立ちます。
特に長距離移動では、シート角度を調整できることや日差しを遮れることが、疲れやすさの違いにつながります。
一方、自分で運転することがほとんどで、後席を荷物置き場として使う程度なら、これらの装備は価格差ほどのメリットにならない可能性があります。
ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの内装の違い

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンは、内装を一目見ただけでは違いが分かりにくい組み合わせです。
どちらもロイヤルシリーズらしい落ち着いた色調と木目調加飾を採用しており、ロイヤルサルーンGだけが明らかに別設計のインテリアになっているわけではありません。
また、「Gなら必ず本革シート」というわけでもありません。標準となるシート表皮や本革を含むパッケージ設定は、年式や仕様によって確認する必要があります。
内装の差が分かりやすく表れるのは、素材よりも機能です。
- 運転席にポジションメモリーがあるか
- 後席が電動リクライニングできるか
- 後席センターアームレストに操作スイッチがあるか
- リヤドアにサンシェードが格納されているか
- 前後ドアにイージークローザーが付いているか
中古車サイトの写真では、シートの色や木目調パネルだけを見るのではなく、運転席ドア付近のメモリースイッチや後席センターアームレストの操作部を確認すると、装備差を判断しやすくなります。
シート表皮・加飾・室内の高級感を比較
| 比較項目 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| 基本的な内装デザイン | 落ち着いたロイヤル系デザイン | Gと基本的な方向性は共通 |
| 木目調加飾 | 採用 | 採用 |
| 標準シート | 仕様・年式によって異なる | 仕様・年式によって異なる |
| 本革シート | パッケージ設定を確認 | パッケージ設定を確認 |
| 前席の高級感 | 機能面で上級 | 基本的な快適性は十分 |
| 後席の高級感 | スイッチや電動装備が充実 | シンプルな構成 |
| 見た目での判別 | 難しい | Gとの判別は難しい |
ロイヤルサルーンGの高級感は、革や木目の見た目だけでなく、「触らずに調整できる」「後席から操作できる」「半ドアでも自動で閉まる」といった機能に表れています。
そのため、写真だけで内装を比較するよりも、実車で各スイッチを操作し、シートやサンシェードが正常に動くか確認することが重要です。
運転席・助手席のシートや快適装備はどう違う?

ロイヤルサルーンとロイヤルサルーンGは、どちらも運転席8ウェイ、助手席4ウェイのパワーシートを備えた仕様があります。
そのため、前席の電動調整機能だけを見ると、大きな差を感じにくいかもしれません。
違いが表れるのは、シート・ステアリング・ドアミラーを連動させる機能や、乗り降りを補助する装備です。
ロイヤルサルーンGでは、複数の運転者が使用する場合でも、登録した運転姿勢へ戻しやすい仕組みが整っています。
また、ドアを開閉する機会が多い人にとっては、イージークローザーの装備範囲も使い勝手に影響します。
パワーシートとドライビングポジション機能の違い
| 機能 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| 運転席パワーシート | 8ウェイ | 8ウェイ |
| 助手席パワーシート | 4ウェイ | 4ウェイ |
| 運転席電動ランバーサポート | 装備 | 装備 |
| ドライビングポジション記憶 | 標準装備 | 基本的に装備なし |
| ステアリング・ミラーとの連動 | あり | 仕様により限定的 |
| パワーイージーアクセス | 装備 | 仕様によって異なる |
| 前後ドアイージークローザー | 標準装備 | 装備範囲が限定的 |
ロイヤルサルーンGのマイコンプリセットドライビングポジションシステムは、運転席、ステアリング、ドアミラーの位置を記憶し、登録した状態を呼び出せる機能です。
夫婦や家族で1台を共有する場合、運転者が交代するたびに座席やミラーを細かく調整する手間を減らせます。
中古車では、メモリースイッチを実際に操作し、シート・ステアリング・ミラーが正しく連動するか確認しましょう。
一人だけで運転するなら、ポジションメモリーの使用頻度はそれほど高くありません。
前席の基本的なパワーシート機能を重視するだけなら、ロイヤルサルーンでも十分な満足感を得られます。
※装備内容は年式、駆動方式、メーカーオプションによって異なります。本節は主に2014年7月時点のトヨタ公式グレード別標準装備・主要装備一覧を基準に整理しています。
後席のパワーシートや快適装備はどう違う?

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの違いが最もはっきり表れるのが、後席の装備です。

ひさ
Gの真骨頂といえば後席だけど、写真だけだとリクライニングの動きやスイッチ類の質感がピンとこないな。

誠
実際に動いているところを見るのが一番早いよ。特にアームレストを開けたときのスイッチ類や電動サンシェードの動きは、動画で見ておくと実感が湧くはず!
ロイヤルサルーンGには、リヤパワーシートや後席用の操作スイッチなどを含む「リヤコンフォートパッケージ相当」の装備が標準で備わります。
一方、ロイヤルサルーンの後席は一体固定式が基本ですが、新車時にリヤコンフォートパッケージを選択した車両もあります。
そのため、中古車では次の2台が存在します。
- 後席装備がシンプルな標準仕様のロイヤルサルーン
- リヤコンフォートパッケージが付いたロイヤルサルーン
- 後席装備が標準で充実しているロイヤルサルーンG
「Gだから後席が豪華、ロイヤルサルーンだから簡素」とグレード名だけで判断せず、実車の装備を確認することが重要です。
リヤパワーシート・サンシェード・後席操作機能を比較
ロイヤルサルーンGのリヤパワーシートは、40/20/40分割の電動リクライニング機能を備えています。
後席に座る人が姿勢を調整できるため、長距離移動や高齢者の送迎などで快適性を高められます。
リヤセンターアームレストには、カップホルダーや収納ボックスに加え、車両の仕様に応じた各種コントロールスイッチが配置されます。
後席用のアクセサリーソケットも備わるため、スマートフォンなどの充電にも便利です。
| 後席装備 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| リヤシート | 40/20/40分割パワーリクライニング | 一体固定式が基本 |
| リヤセンターアームレスト | ボックス・各種操作スイッチ付き | カップホルダー付きが基本 |
| 後席アクセサリーソケット | 標準装備 | リヤコンフォートパッケージ装着車に設定 |
| 電動式リヤサンシェード | 標準装備 | メーカーオプション |
| 手動式リヤドアサンシェード | 標準装備 | 標準仕様では非装着 |
| 後席サイドエアバッグ | 標準装備 | リヤコンフォートパッケージに含まれる |
| 後席の快適性 | 後席利用を強く意識 | 必要十分な構成 |
2014年7月時点では、ロイヤルサルーン向けのリヤコンフォートパッケージは14万2,560円でした。主な内容は次のとおりです。
- 40/20/40分割リヤパワーシート
- 各種操作スイッチ付きリヤセンターアームレスト
- 後席アクセサリーソケット
- 後左右席のSRSサイドエアバッグ
ロイヤルサルーンでもこのパッケージを装着していれば、後席機能の一部はGに近づきます。
ただし、電動式リヤサンシェードなどは別のオプションであり、手動式リヤドアサンシェードなどを含めて完全に同じ仕様になるとは限りません。
中古車を確認するときは、後席センターアームレストを開き、操作スイッチの有無を確認すると分かりやすいでしょう。
スイッチがある場合は、左右のシートを実際に動かし、途中で止まったり異音が出たりしないかも確認します。
また、電動式リヤサンシェードは使用頻度が少なくても、経年劣化で動きが悪くなる場合があります。
上げ下げを数回繰り返し、傾きや引っ掛かりがないか見ておくと安心です。
ナビ・オーディオ・エアコンの装備差

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンは、ナビやオーディオの基本構成に大きな差がない年式もあります。
ただし、通信機能、オーディオレスの選択可否、スピーカー構成などには違いがあります。
空調については、前席の基本機能よりも、後席用エアコンの有無が中古車選びのポイントです。
なお、純正ナビや通信サービスは当時の仕様です。現在では終了しているサービスや、地図更新が難しい機能もあるため、「新車時に高価だったから今も便利」とは限りません。
純正ナビとオーディオの違い
2014年7月時点のロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンには、8インチワイドディスプレイを使用したHDDナビゲーションシステムと、10スピーカーのクラウン・スーパーライブサウンドシステムが用意されていました。
ロイヤルサルーンGでは、通信サービスに対応する専用DCMが標準装備されるなど、コネクティッド機能が充実しています。
ロイヤルサルーンでも追加装備できる仕様がありましたが、標準状態ではGとの差が生じます。
| 比較項目 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| 純正HDDナビ | 標準装備 | 標準装備の仕様あり |
| オーディオ | 10スピーカーシステム | 10スピーカーシステム |
| 専用通信機 | 標準装備 | 追加設定となる仕様あり |
| オーディオレス | 基本的に選択不可 | 選択できる仕様あり |
| 上級サウンド | メーカーオプション | メーカーオプション |
中古車で重要なのは、かつての通信機能よりも現在の使い勝手です。確認したいのは次の点です。
- ディスプレイに変色や線がないか
- タッチ操作に反応しない部分がないか
- バックカメラが正常に映るか
- Bluetooth接続が可能か
- 地図データが極端に古くないか
- エアコンなど車両機能の操作に問題がないか
- スピーカーから音割れや雑音が出ていないか
210系クラウンでは、ナビ画面と車両機能が深く連携しています。
一般的な車種のように、純正ナビを簡単に取り外して市販品へ交換できるとは限りません。
スマートフォンとの連携を重視する場合は、純正ナビの新車時価格よりも、Bluetoothや外部入力を現在の環境で利用できるかを確認するほうが実用的です。
前席・後席の空調機能を比較
前席については、両グレードとも左右独立温度調整式のフルオートエアコンを備えています。
そのため、自分で運転することが中心なら、ロイヤルサルーンでも空調性能に大きな不満を感じにくいでしょう。
注意したいのは、リヤオートエアコンです。
ロイヤルサルーンGであっても、すべての車両にリヤオートエアコンが標準装備されているとは限りません。
2014年7月時点ではメーカーオプションで、ロイヤルサルーンではリヤコンフォートパッケージとの組み合わせが必要でした。
| 空調機能 | ロイヤルサルーンG | ロイヤルサルーン |
|---|---|---|
| 左右独立フルオートエアコン | 標準装備 | 標準装備 |
| 前席集中モード | 動力方式などにより設定 | 動力方式などにより設定 |
| ナノイー | 設定あり | 設定あり |
| スイングレジスター | 設定あり | 設定あり |
| リヤオートエアコン | メーカーオプション | パッケージとの組み合わせで設定 |
| 後席からの空調操作 | 装着車のみ可能 | 装着車のみ可能 |
リヤオートエアコン装着車では、後席の操作パネルや吹き出し口を確認できます。
中古車情報に「フルオートエアコン」とだけ書かれていても、後席用まで装備しているとは限りません。
後席に子どもや高齢者を乗せる機会が多い場合は、リヤオートエアコンの有無が快適性を左右します。
一方、後席をほとんど使わないなら、前席の空調機能だけでも実用上は十分です。
購入前には、前席だけでなく後席側も操作し、次の点を確認しましょう。
- 設定温度を変更できるか
- 風量調整が正常に反応するか
- 冷風と温風が切り替わるか
- 操作パネルに欠けや表示不良がないか
- 作動時に異音や異臭が出ないか
リヤオートエアコンは後付けが難しい装備です。必要な人は、購入後に追加するのではなく、最初から装着された中古車を選ぶのが現実的です。
外装やホイールでロイヤルサルーンGを見分けられる?

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンは、外装だけで見分けるのが難しい組み合わせです。
フロントグリルやバンパー、リヤコンビネーションランプなど、ロイヤルシリーズとしての基本デザインは共通しています。ボディサイズにもグレードによる違いはありません。
2014年7月時点では、両グレードとも16インチアルミホイールが基本で、17インチアルミホイールをメーカーオプションとして選択できました。
そのため、17インチだからG、16インチだからロイヤルサルーンとは判断できません。
中古車ではホイールを交換している車両も多く、外観からの判別はさらに難しくなります。

ひさ
エンブレムやホイールだけじゃ、本当にGなのか外観で見分けるのは至難の業だね……。

誠
中古車だと前のオーナーがエンブレムだけ替えてるケースもあるからね。車台番号で照会するか、内装のスイッチを見るのが確実だよ。
外観だけで判別しにくい場合の確認方法
グレードを確認する方法は、確実性の高い順に次のようになります。
- 車両のグレード情報や新車時の注文書を確認する
- 車台番号からトヨタ販売店などで仕様を確認する
- コーションプレートの情報を確認する
- 後席や運転席の装備から判断する
- エンブレムや外装を見る
参考:トヨタ公式|グレード情報検索サービス
中古車サイトに記載される「GRS210」「AWS210」などの型式だけでは、ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンを完全に区別できません。
同じ型式の中に複数のグレードが存在するためです。
内装で確認する場合は、次の装備が判断材料になります。
- リヤパワーシートの操作スイッチ
- 各種操作機能付きリヤセンターアームレスト
- 運転席のポジションメモリースイッチ
- 手動式リヤドアサンシェード
- 前後ドアのイージークローザー
- カードキー
ただし、ロイヤルサルーンにもオプション装着車があります。一つの装備だけで判断せず、複数の項目を組み合わせて確認しましょう。
エンブレムについても、交換や取り外しが可能です。中古車では前の所有者がG用エンブレムを後付けしている可能性もあるため、エンブレムだけを信用するのはおすすめできません。
また、スペアタイヤの種類でGかどうかを判定する方法も正確ではありません。
210系ではパンク修理キットが基本で、応急用スペアタイヤは仕様に応じたメーカーオプションです。
最終的には、販売店へ次のように確認するとよいでしょう。
車台番号から正式なグレードと新車時のメーカーオプションを確認できますか?
口頭での回答だけでなく、車両情報や装備表を見せてもらえば、グレード表記の間違いを避けやすくなります。
新車時の価格差に見合う装備内容だった?

発売当初の2.5Lガソリン・2WD車では、ロイヤルサルーンが約410万円、ロイヤルサルーンGが約482万円でした。価格差は約72万円です。
この差額の中心はエンジン性能ではなく、次のような装備です。
- リヤパワーシートを含む後席快適装備
- 電動式リヤサンシェード
- 手動式リヤドアサンシェード
- ドライビングポジション記憶機能
- オートワイパーや自動防眩ミラー
- プリクラッシュセーフティなどの運転支援装備
- 前後ドアのイージークローザー
- 通信機能やカードキーなどの利便装備
2014年7月時点で、ロイヤルサルーンに設定された主なオプション価格を見ると、装備差の価値が分かりやすくなります。
| 主な装備・パッケージ | 当時のメーカー希望小売価格 |
|---|---|
| リヤコンフォートパッケージ | 14万2,560円 |
| ドライバーサポートパッケージ | 2万1,600~4万3,200円 |
| アドバンストパッケージ | 10万8,000~15万1,200円 |
| 電動式リヤサンシェード | 3万2,400円 |
これらだけで約30万~37万円になります。さらに、手動式リヤドアサンシェード、ドライビングポジションメモリー、イージークローザー、通信機能などの差があります。
ただし、装備価格を単純に合計すれば約72万円になるわけではありません。
パッケージ同士の組み合わせや、グレード専用装備、標準化に伴う仕様差があるためです。
重要なのは金額の内訳よりも、自分がその装備を使うかどうかです。
後席を使う人と使わない人で異なる費用対効果
ロイヤルサルーンGの価格差に価値を感じやすいのは、次のような人です。
- 家族を後席に乗せる機会が多い
- 高齢の両親を送迎する
- 仕事で顧客や役員を乗せる
- 長距離移動で後席の快適性を重視する
- 夫婦や家族で運転を交代する
- オプションを個別に選ばず、充実した仕様を購入したい
特にリヤパワーシートやリヤドアサンシェード、後席操作機能は、後席を頻繁に使う人ほど恩恵を感じられます。
後付けが難しい装備も多いため、必要なら最初からGを選ぶほうが合理的です。
一方、次のような使い方なら、ロイヤルサルーンでも十分です。
- 通勤や一人での移動が中心
- 後席に人を乗せるのは月に数回程度
- 運転席の基本的な快適装備があればよい
- 車両価格や将来の修理費を抑えたい
- 古い純正通信機能には価値を感じない
- 後席の電動装備を必要としない
新車時には約72万円の差がありましたが、中古車では年式、走行距離、修復歴、整備状態による価格差のほうが大きくなる場合があります。
例えば、状態の悪いロイヤルサルーンGと、整備記録が揃った低走行のロイヤルサルーンであれば、後者を選ぶほうが安心です。
反対に、年式や走行距離、車両状態がほぼ同じで、中古価格差が小さければ、装備の充実したGは魅力的な選択肢になります。
したがって、中古車での判断は次の順番が適切です。
- 修復歴や整備記録を確認する
- 年式と走行距離を比較する
- 必要な後席装備の有無を確認する
- 電動装備が正常に作動するか確認する
- 条件が近い車両同士で価格差を比較する
ロイヤルサルーンGは、すべての人に必要なグレードではありません。しかし、後席を活用する人にとっては、210系クラウンらしい高級感と快適性を最も分かりやすく味わえるグレードといえるでしょう。
※装備と当時のオプション価格は、主に2014年7月時点のトヨタ公式グレード別標準装備・主要装備一覧を基準にしています。年式、ガソリン・ハイブリッド、2WD・4WDによって設定が異なります。
クラウン210系ロイヤルサルーンGの違いから考える中古車の選び方

- 210系ロイヤルサルーンGの前期と後期の違い
- ガソリン車とハイブリッド車はどちらを選ぶべき?
- ロイヤルサルーンGとアスリートGの違い
- 210系ロイヤルサルーンGの中古車が安い理由
- 中古車ではロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンのどちらがお得?
- 購入後に後付けできる装備と難しい装備
- 電動装備やハイブリッド車で注意したい故障リスク
- 中古のロイヤルサルーンGを選ぶときの確認ポイント
- ロイヤルサルーンGが向く人・ロイヤルサルーンで十分な人
210系ロイヤルサルーンGの前期と後期の違い

210系クラウンは、2015年10月のマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分けられます。
- 前期型:2012年12月から2015年9月頃
- 後期型:2015年10月から2018年6月頃
前期と後期では、フロントマスクや灯火類のデザイン、安全装備、ナビゲーション、ボディやサスペンションの調整などが変更されています。
中古車価格を抑えたい人には前期型、外観の新しさや安全装備を重視する人には後期型が有力です。
ただし、状態の悪い後期型より、整備履歴の明確な前期型のほうが安心して所有できる場合もあります。
外装デザインと内装の変更点
後期型では、ロイヤルシリーズの落ち着いた雰囲気を残しながら、フロントまわりがより立体的で押し出しの強いデザインに変更されました。
| 比較項目 | 前期型 | 後期型 |
|---|---|---|
| フロントグリル | 上下のまとまりを重視した形状 | バンパー下部まで強調した立体的な形状 |
| フロントバンパー | 比較的おとなしいデザイン | 横方向と低重心感を強調 |
| ヘッドランプ | バイキセノン式を中心とした構成 | Bi-Beam LEDを採用 |
| テールランプ | 前期型専用デザイン | 内部意匠を変更 |
| 内装加飾 | 落ち着いた木目調 | 木目調パネルなどの意匠を変更 |
| ナビ | HDDナビ | T-Connect SDナビ |
後期型で分かりやすい変更点は、Bi-Beam LEDヘッドランプです。1灯の光源でロービームとハイビームを切り替える構造となり、見た目も前期型よりシャープになっています。
内装の基本レイアウトは大きく変わっていません。センター部分には引き続きトヨタマルチオペレーションタッチが配置され、空調や車両機能を操作する構成です。
大幅な世代交代ではないため、室内の広さや基本的な使い勝手は前期と後期でほぼ共通です。
後期型の価値は、室内空間の拡大ではなく、デザインの新しさや装備の更新にあります。
安全装備・走行性能・中古価格の違い
後期型は2015年10月に登場しましたが、Toyota Safety Sense Pが全車標準装備されたのは2016年8月の一部改良以降です。主な機能は次のとおりです。
【参考】
- トヨタ公式|トヨタ自動車、普及を目指した予防安全パッケージToyota Safety Senseを2015年に導入
- clicccar|「Toyota Safety Sense P」を全車標準装備!トヨタ・クラウンが一部改良を実施【2016年8月30日公開)
- ミリ波レーダーと単眼カメラを利用した衝突回避支援
- 歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ
- レーダークルーズコントロール
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
前期型にもプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールを備えた車両がありますが、グレードやメーカーオプションによって装着状況が異なります。
前期型を購入する場合は、「プリクラッシュセーフティ付き」と書かれているだけで安心せず、具体的にどの機能が付いているか確認しましょう。
前期と後期では、検知方式や対応範囲が同じではありません。
走行面では、後期型でボディ剛性やサスペンションの調整が行われています。ロイヤルらしい柔らかな乗り心地を保ちながら、操舵時の応答性や車体の安定感が改善されました。
| 重視するポイント | 選びやすいモデル |
|---|---|
| 購入価格を抑えたい | 前期型 |
| Toyota Safety Sense Pが必要 | 後期型 |
| 新しい外観を好む | 後期型 |
| 装備より車両状態を優先 | 状態のよい前期型も有力 |
| 長期間所有したい | 低走行で整備履歴のある後期型 |
| 予算内でGを選びたい | 前期型ロイヤルサルーンG |
中古価格は、基本的に後期型のほうが高くなります。ただし、走行距離、修復歴、ボディカラー、本革シートやサンルーフなどのオプションによって価格は大きく変わります。
前期と後期の価格だけを比較するのではなく、支払総額、保証、タイヤや消耗品の状態まで含めて判断しましょう。
ガソリン車とハイブリッド車はどちらを選ぶべき?

210系ロイヤルサルーンGには、2.5Lガソリン車と2.5Lハイブリッド車があります。
同じ2.5Lでも、搭載されるエンジンやトランスミッションは異なります。
| 比較項目 | 2.5Lガソリン車 | 2.5Lハイブリッド車 |
|---|---|---|
| エンジン | 2.5L V型6気筒 | 2.5L直列4気筒+モーター |
| 変速機 | 6速AT | 電気式無段変速機 |
| JC08モード燃費 | 11.4km/L(2WD) | 23.2km/L(2WD) |
| 発進時の特徴 | 自然で滑らかな加速 | モーターによる力強く静かな発進 |
| 高速走行 | V6らしい滑らかさ | 低燃費と静粛性が強み |
| 中古価格 | 比較的安い傾向 | 人気があり高めになりやすい |
| 主な注意点 | 年式相応の機械系・電装系 | 駆動用バッテリーなどの状態 |
カタログ燃費ではハイブリッドが大きく上回ります。ただし、実燃費は道路状況、エアコンの使用、運転方法などで変わるため、カタログ数値どおりに走れるとは限りません。

ひさ
燃費だけ見るとハイブリッド一択に見えるけど、走行距離が少ないならガソリン車も魅力的じゃない?

誠
その通り! ガソリン車に載ってるV6エンジンの静粛性とスムーズな加速は今でもファンが多いよ。車両価格の安さも含めて選ぶのが賢いね。
ガソリン車は燃費では不利ですが、V6エンジンの滑らかな回転感と6速ATの自然な変速を好む人には魅力があります。
年間走行距離が少ない場合は、車両価格の安さを含めるとガソリン車のほうが総費用を抑えられる可能性があります。
燃費・税金・維持費の比較
ガソリン車とハイブリッド車はどちらも総排気量が2.5Lクラスのため、自動車税種別割の排気量区分は基本的に同じです。
差が生じやすいのは、燃料代と年式経過後の税負担、修理リスクです。
| 費用項目 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
|---|---|---|
| 自動車税の排気量区分 | 2.0L超~2.5L以下 | 2.0L超~2.5L以下 |
| 燃料代 | 高くなりやすい | 走行距離が多いほど有利 |
| エンジンオイルなど | 一般的な維持費 | 一般的な維持費 |
| 駆動用バッテリー | なし | 劣化や交換の可能性あり |
| 補機バッテリー | 比較的選択肢が多い | 専用品で高くなる場合がある |
| 13年経過後の税制 | 重課対象になる場合がある | ハイブリッドは扱いが異なる |
| 中古車価格 | 安い傾向 | 高い傾向 |
ハイブリッド車は燃料代を抑えやすい一方、年式が古くなるほど駆動用バッテリーやハイブリッド関連部品の状態が気になります。
ただし、「10万kmを超えたら必ず交換」「何年で必ず故障する」と決めつけることはできません。
使用環境や整備状況によって差があるため、警告灯の有無、実燃費、整備記録、保証内容を確認する必要があります。
税金についても、初度登録年月や現行制度によって変わります。購入時には販売店へ、実際の年額と次回車検時の重量税を見積書で確認すると確実です。
参考:東京主税局|自動車税|自動車と税金 – 東京都主税局
走行距離と使用目的から選ぶ判断基準
ガソリン車とハイブリッド車は、年間走行距離だけで機械的に決めるのではなく、使用環境も考慮して選びましょう。
ガソリン車が向いている人
- 年間走行距離が比較的少ない
- 週末や休日の利用が中心
- 中古車の購入価格を抑えたい
- V6エンジンの滑らかさを重視する
- ハイブリッド関連部品の修理リスクを避けたい
- 短距離移動が中心で燃費差を回収しにくい
ハイブリッド車が向いている人
- 通勤や仕事で毎日使用する
- 市街地の走行が多い
- 年間走行距離が多い
- 発進時の静かさと滑らかさを重視する
- 燃料代を抑えたい
- ハイブリッド機構を含む保証を付けられる
年間走行距離が少ない人は、燃料代の差だけでハイブリッド車の価格差を回収できるとは限りません。
反対に、毎日の通勤や長距離移動に使うなら、ハイブリッドの燃費性能が活きてきます。
中古車では、次のように考えると分かりやすいでしょう。
年間走行距離が少なく購入費を抑えたいならガソリン車、走行距離が多く燃料代と静粛性を重視するならハイブリッド車
ただし、最終的には状態のよい車両を選ぶことが優先です。整備履歴の不明なハイブリッド車より、記録簿が揃ったガソリン車のほうが安心できる場合もあります。
ロイヤルサルーンGとアスリートGの違い

ロイヤルサルーンGとアスリートGは、どちらも210系クラウンの上級グレードですが、目指している方向が異なります。
ロイヤルサルーンGは、落ち着いた外観、柔らかな乗り心地、後席の快適性を重視したモデルです。
アスリートGは、スポーティーな外観と運転する楽しさを重視しています。ガソリン車では3.5L V6なども設定され、ロイヤルシリーズにはない力強い走りを選べました。
| 比較項目 | ロイヤルサルーンG | アスリートG |
|---|---|---|
| 車両の方向性 | 快適性・静粛性重視 | スポーティーさ重視 |
| 外観 | 落ち着きと威厳 | 力強く若々しいデザイン |
| 乗り心地 | 柔らかく穏やか | 引き締まった感覚 |
| ハンドリング | 安定性と扱いやすさ重視 | 応答性と運転感覚を重視 |
| 後席 | 快適装備を重視 | 運転席中心の性格 |
| 中古車人気 | 比較的限定される | 高くなりやすい |
| 向いている人 | 家族・送迎・長距離移動 | 自分で運転を楽しみたい人 |
どちらが上という関係ではなく、使い方と好みで選ぶモデルです。
外観・乗り心地・走行性能を比較
外観で最も分かりやすいのは、フロントグリルとリヤまわりです。
ロイヤルシリーズは横方向の広がりと落ち着きを重視し、従来のクラウンらしい威厳を表現しています。
アスリートシリーズは、メッシュ状のグリルや丸形を強調したリヤランプなどにより、スポーティーで存在感の強いデザインです。
ホイールも大径になる傾向があり、カスタムを楽しみたい人からも支持されています。
乗り心地にも違いがあります。
ロイヤルサルーンGは、路面からの細かな振動を穏やかに受け止め、後席でも落ち着いて過ごせる方向です。
アスリートGはロールや車体の動きを抑え、ハンドル操作に対して機敏に反応する方向へ調整されています。
ただし、乗り心地はタイヤサイズや銘柄、空気圧、サスペンションの劣化でも大きく変わります。
中古車では、標準状態のロイヤルと大径ホイールへ交換されたロイヤルを比べても、本来の違いを正確に判断できません。
比較試乗する場合は、なるべく純正に近い状態の車両同士を選びましょう。
後席重視と運転の楽しさではどちらを選ぶ?
ロイヤルサルーンGが向いているのは、次のような人です。
- クラウンらしい穏やかな乗り心地を求める
- 家族や高齢者を後席に乗せる
- 長距離を静かに移動したい
- 派手すぎない外観を好む
- リヤパワーシートやサンシェードを活用したい
アスリートGが向いているのは、次のような人です。
- 自分で運転する時間を楽しみたい
- 引き締まった乗り味を好む
- スポーティーな外観を重視する
- 大径ホイールやエアロとの相性を重視する
- 3.5L V6など力強い動力性能を求める
落ち着きや後席の快適性を求めるならロイヤルサルーンG、運転席から感じる楽しさを優先するならアスリートGが基本的な選択です。
210系ロイヤルサルーンGの中古車が安い理由

ロイヤルサルーンGは新車時の最上級グレードですが、中古車ではアスリート系より安く見つかることがあります。
主な理由として考えられるのは、次のとおりです。
- 中古車ではスポーティーなアスリートの人気が高い
- ロイヤルの落ち着いた外観を選ぶ購入層が限られる
- 後席装備の価値が中古価格へそのまま反映されにくい
- 純正ナビや通信機能が古くなり、新車時ほど評価されない
- 年式や走行距離による値下がりの影響が大きい
- 高級セダン全体の中古需要がSUVやミニバンより限られる
ロイヤルサルーンGが安いからといって、アスリートより性能や品質が低いわけではありません。中古市場での需要の違いが価格へ表れている面があります。
特に、落ち着いた外観と後席装備を求める人にとっては、新車時に高価だった上級グレードを手頃な価格で選べる可能性があります。
アスリートとの人気差と中古市場での評価
アスリートは、若い世代やカスタムを楽しむ層から選ばれやすいモデルです。
スポーティーなフロントマスク、大径ホイールとの相性、3.5Lやターボを含む動力性能などが中古市場でも評価されます。
一方、ロイヤルサルーンGの価値は、電動サンシェードやリヤパワーシートなど、実際に使わなければ分かりにくい装備にあります。
| 中古市場で評価されやすい要素 | アスリートG | ロイヤルサルーンG |
|---|---|---|
| スポーティーな外観 | 高い | 低い |
| カスタム需要 | 高い | 比較的低い |
| 後席の快適装備 | 標準的 | 高い |
| 落ち着いた高級感 | 標準的 | 高い |
| 若い世代からの人気 | 高い | 比較的低い |
| 送迎用途との相性 | 標準的 | 高い |
ロイヤルサルーンGの中古価格が低い場合、それは必ずしも不具合を意味しません。
ただし、相場より極端に安い車両には、走行距離の多さ、修復歴、内装の傷み、電動装備の故障など、価格が低い理由がある可能性もあります。
「上級グレードなのに安い」という理由だけで飛びつかず、同年式・同程度の車両と比較する必要があります。
中古車ではロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンのどちらがお得?

中古車でどちらがお得かは、購入価格だけでは決まりません。
ロイヤルサルーンGは装備が充実していますが、電動部品が多いため、年式が古くなるほど動作確認が重要になります。
ロイヤルサルーンは装備が比較的シンプルで、購入価格を抑えやすい点が魅力です。
判断の目安は次のようになります。
| 購入条件 | 選びやすいグレード |
|---|---|
| 後席を頻繁に使う | ロイヤルサルーンG |
| 自分で運転することが中心 | ロイヤルサルーン |
| 同条件で価格差が小さい | ロイヤルサルーンG |
| Gの電動装備に不具合がある | ロイヤルサルーン |
中古車では、新車時のグレード差よりも、これまでどのように扱われてきたかのほうが重要になる場合があります。
年式・走行距離・装備内容が近い車両で比較する
2台を比較するときは、できるだけ条件をそろえましょう。
例えば、次のような比較は適切ではありません。
- 後期・低走行のロイヤルサルーン
- 前期・多走行のロイヤルサルーンG
この2台では、価格差がグレードによるものなのか、年式や走行距離によるものなのか分かりません。
比較するときは、次の項目をそろえます。
- 前期または後期
- ガソリンまたはハイブリッド
- 2WDまたは4WD
- 初度登録年
- 走行距離
- 修復歴
- 車検残
- 整備記録
- 保証期間
- タイヤや消耗品の状態
- 本革シートやサンルーフなどのオプション
条件が近い車両でGの価格差が小さく、電動装備も正常なら、ロイヤルサルーンGはお得感があります。
反対に、Gの価格が高い、後席を使わない、電動装備に不安があるという場合は、状態のよいロイヤルサルーンのほうが合理的です。
中古車選びでは、次の優先順位で判断すると失敗を避けやすくなります。
- 修復歴と整備履歴
- エンジン・ハイブリッド機構・電装品の状態
- 年式と走行距離
- 保証内容
- 必要な装備
- グレード
- 車両価格
最上級グレードという肩書きよりも、購入後に安心して乗れる状態かどうかが重要です。
ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンの違いを理解したうえで、自分が使う装備にお金を払うことが、最も納得できる選び方といえるでしょう。
※前期・後期の装備および燃費数値は、トヨタの2014年7月版主要装備・諸元表と2015年10月版主要装備・諸元表を基準にしています。
中古価格と税負担は、購入時期、登録年月、地域、車両状態などによって変わります。
購入後に後付けできる装備と難しい装備

中古の210系クラウンを選ぶ際は、「不足している装備は購入後に追加すればよい」と考えがちです。
しかし、カー用品店などで比較的簡単に追加できる装備がある一方、純正部品や専用配線、制御コンピューターまで必要になる装備もあります。
特にロイヤルサルーンGならではの後席装備や電動機能は、後付けすると費用が高くなりやすいため、必要なものが最初から付いている車両を選ぶのが基本です。
比較的後付けしやすい装備
次のような用品は、購入後でも比較的追加しやすい装備です。
- ドライブレコーダー
- ETC・ETC2.0車載器
- USB充電ポート
- フロアマットやトランクマット
- シートカバー
- 市販のリヤサンシェード
- スマートフォンホルダー
- TVキャンセラーや外部入力機器
- バックカメラや駐車支援用品
- タイヤ・アルミホイール
ただし、純正ナビと連動する機器や電装品を取り付ける場合は注意が必要です。
210系クラウンは車両側の電子制御が複雑なため、製品によっては純正機能に影響を与える可能性があります。
年式やナビの型式に対応しているかを確認し、クラウンの電装系に詳しい販売店や専門店へ依頼すると安心です。
購入時に選んでおきたい後付け困難な装備
後付けが難しい代表的な装備は、次のとおりです。
| 装備 | 後付けが難しい理由 |
|---|---|
| リヤパワーシート | シート本体だけでなく、スイッチや配線、制御部品が必要 |
| 後席用エアコン機能 | ダクトや操作パネルなど、室内全体に関わる部品が必要 |
| 運転席ポジションメモリー | シートやミラー、ステアリングとの連動が必要 |
| 電動リヤサンシェード | 専用トリムやスイッチ、モーター、配線が必要 |
| ドアイージークローザー | ドア内部の機構や制御部品の交換が必要 |
| 純正の予防安全装備 | センサーやカメラの追加だけでなく、車両制御との連携が必要 |
| サンルーフ | ルーフ加工や補強、防水処理が必要で現実的ではない |
| 純正ナビ・通信機能 | 車両設定やほかの純正機能と連携している場合がある |
部品をそろえれば技術的に取り付けられる装備もありますが、部品代と工賃を合計すると、最初から装備された車両を買うより高くなる可能性があります。
リヤパワーシートや電動サンシェードなどを使いたい人は、購入後の追加を前提にせず、現車に装備されているかを契約前に確認しましょう。
電動装備やハイブリッド車で注意したい故障リスク

ロイヤルサルーンGは装備が充実している分、ロイヤルサルーンよりも確認すべき電動機能が多くなります。
装備が多いこと自体が故障の多さを意味するわけではありませんが、不具合が発生した場合は部品代や作業工賃がかかります。
中古車では「装備されているか」だけでなく、「正常に動作するか」まで確かめることが重要です。

ひさ
装備が豪華な分、年数が経った中古車だと壊れたときの修理代が心配になるよ。

誠
特にパワーシートのモーターや電動サンシェードは修理代が高くつきやすい部分。現車確認のときに必ず全席動かして、異音がないか確かめよう!
ロイヤルサルーンGの電動装備で確認したい箇所
現車確認や試乗では、以下の装備を一つずつ動かしてみましょう。
- 運転席・助手席のパワーシート
- 運転席のポジションメモリー
- 電動チルト&テレスコピックステアリング
- リヤパワーシート
- 電動リヤサンシェード
- 電動格納ドアミラー
- ドアやトランクのイージークローザー
- エアコンの温度調整と吹き出し口の切り替え
- 純正ナビの画面・タッチ操作・音声
- ステアリングスイッチと後席操作スイッチ
- スマートキーとカードキー
パワーシートは前後移動だけでなく、背もたれや座面の上下、メモリー呼び出しまで確認します。
電動サンシェードは、途中で止まる、異音がする、動きが遅いといった症状がないかも見ておきましょう。
イージークローザー装着車では、それぞれのドアで作動を確認する必要があります。一部だけ動かない場合もあるため、運転席だけを確認して終わらせないことが大切です。
ハイブリッドシステムと駆動用バッテリーの注意点
ハイブリッド車では、駆動用バッテリーやインバーターなど、ガソリン車にはない部品も確認対象になります。
ただし、年式や走行距離だけで劣化状態を断定することはできません。使われ方や保管環境、整備状況によって車両ごとの差が生じます。
購入前に確認したいポイントは次のとおりです。
- メーター内に警告灯が点灯していないか
- ハイブリッドシステムに関する整備履歴が残っているか
- 加速時に不自然な息継ぎや異音がないか
- バッテリー残量の表示が極端に上下しないか
- 実際の燃費が使用状況に対して著しく悪くないか
- 駆動用バッテリーの冷却用吸入口が汚れていないか
- 診断機による故障コードの確認が行われているか
短時間の試乗だけでは、駆動用バッテリーの状態を正確に判断できないことがあります。
販売店に診断結果を確認し、納車後にハイブリッド関連の不具合が発生した場合、保証の対象になるかも確認しておきましょう。
走行距離の少なさだけで選ぶのではなく、定期的に点検されてきた車両かどうかを見ることが、故障リスクを抑えるポイントです。
中古のロイヤルサルーンGを選ぶときの確認ポイント

中古のロイヤルサルーンGは、同じ年式や走行距離でも状態や装備内容が異なります。価格の安さだけで決めず、車両状態、電動装備、保証を総合的に比較しましょう。
特に販売情報に「ロイヤルサルーンG」と記載されていても、年式や駆動方式、メーカーオプションによって仕様が異なる場合があります。
車台番号をもとに販売店へ仕様を確認すると確実です。
年式・走行距離・修復歴・整備記録の確認
車両の基本情報では、次の項目を確認します。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 年式 | 前期・後期のどちらか、初度登録年月 |
| 走行距離 | 年式に対して極端に多い、または少なすぎないか |
| 修復歴 | 骨格部分の修理歴と修理箇所 |
| 整備記録簿 | 点検やオイル交換が継続されているか |
| 使用歴 | 個人使用、法人使用、送迎用途など |
| 下回り | 腐食、オイル漏れ、損傷の有無 |
| タイヤ | 残り溝だけでなく製造年や偏摩耗 |
| 内装 | シートのへたり、臭い、スイッチ類の摩耗 |
走行距離が少ない車両でも、長期間動かされていなければ、12Vバッテリーやゴム部品が劣化している可能性があります。
反対に走行距離が多くても、定期的に整備されてきた車両なら、良好な状態を保っている場合があります。
数字だけで優劣を決めず、整備記録と現車の状態を合わせて判断しましょう。
契約前に動作確認したい装備
契約前には、装備表を見るだけでなく実際に操作することが重要です。
特に確認しておきたい装備は以下のとおりです。
- 前席・後席のパワーシート
- シートポジションメモリー
- 電動リヤサンシェード
- 手動式リヤドアサンシェード
- エアコンと後席操作パネル
- 純正ナビ、テレビ、オーディオ
- バックカメラ
- ドアミラー
- イージークローザー
- スマートキーとカードキー
- レーダークルーズコントロールなどの運転支援機能
- ヘッドライトやオートライト
すべての機能を短時間で確認するのが難しい場合は、販売店へチェックリストを渡し、納車前点検で確認してもらう方法があります。
不具合が見つかったときに、修理してから納車されるのか、現状販売になるのかを書面で明確にしておきましょう。
保証内容と修理費への備え
中古車保証は、期間の長さだけでなく対象部品の範囲が重要です。ロイヤルサルーンGでは、次の装備が保証に含まれるか確認しておくと安心です。
- ハイブリッドシステムと駆動用バッテリー
- パワーシート
- 電動サンシェード
- イージークローザー
- エアコン
- 純正ナビ
- 各種センサーや運転支援機能
保証によっては、電装品や純正ナビが対象外だったり、修理金額に上限が設けられていたりします。
また、消耗品や経年劣化として扱われる部品は保証されないことがあります。
契約前に「何が壊れた場合に、どこまで負担してもらえるのか」を確認しましょう。
保証範囲が狭い車両を選ぶ場合は、購入予算を使い切らず、納車後の整備や修理に回せる費用を残しておくことも大切です。
ロイヤルサルーンGが向く人・ロイヤルサルーンで十分な人

ロイヤルサルーンGとロイヤルサルーンのどちらが適しているかは、グレードの上下だけでは決まりません。
後席をどの程度使うか、必要な電動装備は何か、中古車としての状態が良いかによって選ぶべき車両は変わります。
| 選び方 | 向いている人 |
|---|---|
| ロイヤルサルーンG | 後席の快適性や上級装備を重視する人 |
| ロイヤルサルーン | 自分で運転する機会が多く、価格と状態を重視する人 |
後席の快適性を重視する人にはGが向く
ロイヤルサルーンGが向いているのは、家族や来客を後席に乗せる機会が多い人です。リヤパワーシートやサンシェード、後席から操作できる機能などは、移動中の快適性を高めてくれます。
次のような使い方を想定している人は、Gを優先して探す価値があります。
- 家族を後席に乗せて長距離移動する
- 高齢の家族を送迎する
- 仕事で取引先や来客を乗せる
- 後席にもクラウンらしい高級感を求める
- 後付けが難しい上級装備を最初からそろえたい
中古車では新車時ほど大きな価格差が付かないこともあるため、状態の良いGが予算内にあれば、有力な選択肢になります。
ただし、装備が多い分だけ確認箇所も増えるため、動作点検と保証内容を重視しましょう。
自分で運転することが多い人はロイヤルサルーンも有力候補
自分で運転することが中心で、後席を頻繁に使わない人なら、ロイヤルサルーンでも十分な満足感を得られます。
基本的な静粛性や乗り心地は確保されており、G特有の後席装備を使わないのであれば、価格差を車両状態や整備費に回すほうが合理的です。
ロイヤルサルーンが向いているのは、次のような人です。
- 普段は1人または2人で乗る
- 後席の電動機能をほとんど使わない
- 購入価格を抑えたい
- グレードより年式や走行距離、整備状態を重視する
- 電動装備を減らして将来の修理リスクを抑えたい
中古車選びでは、状態の悪いロイヤルサルーンGより、整備状態の良いロイヤルサルーンを選ぶほうが安心できる場合があります。
後席装備を重視するならロイヤルサルーンG、運転席中心の使い方ならロイヤルサルーンを基本にしつつ、最後は整備履歴、実車の状態、保証内容まで比較して決めることが、購入後の後悔を避けるポイントです。
クラウン210系ロイヤルサルーンGの違いを理解して後悔しない一台を選ぼう
210系クラウンのロイヤルサルーンGは、ロイヤルサルーンより後席装備や電動機能が充実した上級グレードです。
ただし、中古車では年式や走行距離、オプション、整備状態によって価値が大きく変わります。
グレード名や価格だけで判断せず、使い方に合う装備と車両状態を確かめることが大切です。
クラウン210系ロイヤルサルーンGの違いと選び方の要点を箇条書きでまとめています
- 210系ロイヤルシリーズはロイヤル、ロイヤルサルーン、ロイヤルサルーンGの順に装備が充実する
- ロイヤルサルーンGは前席だけでなく後席の快適性を重視した上級グレード
- ロイヤルサルーンとの主な違いは電動装備、後席機能、運転支援機能の充実度
- リヤパワーシートや電動リヤサンシェードなどはGを選ぶ大きな理由になる
- 年式やオプションによって装備内容が異なるためグレード名だけでは判断できない
- 外装やホイールだけでロイヤルサルーンGを確実に見分けるのは難しい
- 前期と後期では外装デザイン、ナビ、安全装備、走行面の改良内容が異なる
- 燃費や市街地走行を重視するならハイブリッド車が有力候補
- 車両価格や機構の分かりやすさを重視するならガソリン車も検討価値がある
- ロイヤルサルーンGは後席重視、アスリートGはスポーティーな外観と走りを求める人に向く
- 中古価格が比較的安いのは品質が低いからではなくアスリート系との人気差も影響している
- ドライブレコーダーやUSB電源などは購入後でも比較的追加しやすい
- リヤパワーシートや純正安全装備などは後付けが難しいため購入時の確認が重要
- 中古車では走行距離だけでなく修復歴、整備記録、電動装備の動作、保証範囲まで確認する
- 後席をよく使う人にはロイヤルサルーンG、自分で運転する機会が多い人にはロイヤルサルーンも有力候補
